ベストとかではなく1月~7月聞いた新譜忘れないように全部書きます。ブログやツイッターで見かけて聞いたというものがほとんどで、漏れもたぶんたくさんあると思いますが思い出せる範囲で。
年間ベストどころかここ数年リリースされリアルタイムで聞いた音源を辿ってみてもこれを超える感動があっただろうかと本気で思ってしまう程刺さりました。サウスロンドン出身、とは言えポストパンクではなくCodeineやMogwai(2nd)やBlutile Loungeを想起させるスロウコアにもうちょっと風通しのいいメロディーが乗った感じ。静→動への巨大カタルシスで終わるだけではなくそこから展開したりループしたりするドラマティックさに泣ける。ほんとに最高です。
Sam Prekop and John McEntire - Sons Of
7月リリースですがめちゃくちゃハマってて海外リリースではdeathcrashと並び聞いてるアルバム。The Sea And Cakeの2人ですがポストロック色は薄くTortoiseと言ったマッケンタイアの経歴もあまり感じさせないミニマルなエレクトロミュージック。シンプルなビートを即興的に二人で重ね合わせて作ったような印象もあって、どことなくクラウトロックや90sの電子音楽を思い出すとこもあり。4曲56分で1曲それぞれが長いけど、音の足し引きの塩梅が絶妙でいい感じのループが出たり消えたりしながら全く飽きずに聞き入ってしまいます。
アコギ+ドラム+ベースのプログレ畑3人のアンサンブルをIDM/インダストリアルに精通した液晶氏が即興的にディレイをかけたりグリッチ化させ空間を捻じ曲げてく特異なサウンド。ソングライターであるsawawo氏とプログラミング担当の液晶氏の共通言語はART-SCHOOL。この時点で想像できそうな音は、多分鳴ってないと思いますが・・・。もう聞いたことない音がたくさん出てくるのにここに乗る歌がポップなのがまた意外です。どの曲も目の前で景色を連想してしまうようなすごく三次元的なアルバム。
子供みたいに〜♪
computer fight - computer fight
ヤバいです。断片的にツイッターに上がってくるライブ動画やシングルや本当にあっという間に終わってしまうEPに毎度驚かされながらまとまった音源としては初リリースとなる1st。かなり持ってかれた。鉄の音です。MinutemenやJames Chanceの感じで削ぎ落としまくった15曲26分詰め込んだどっから流してもかっこいい瞬間しかない最高のアルバム。ギターだけでなくボーカルもリズム隊も全部含めて一つのノイズと化す混沌パートがとにかく好きで、ジャンク/ノイズ/アバンギャルドながらどこ切り取ってもキラーフレーズが詰まっててすごく聞きやすいです。
伝説的スロウコアバンドDusterの新譜でdeathcrash出てそんな経ってない頃に供給されてきて今年ヤバくない?となったけど超良かった。今までとは表情が違うような色んな側面が垣間見える素朴ながらカラフルな作品。でもすごく初期Dusterを思い出すのは何故だろう?前作はオルタナ方面からも聴ける最高のアルバムだったけどDusterらしいかと言うと今作の方が強い気がします。
昔ランクヘッドとか聞いて胸を熱くさせた少年時代の心を取り戻した。ストレートなギターロックで轟音サウンドとひたすら言葉が胸に刺さってくるアルバム。こんな感情いつぶりだろうかというくらい直球でくるもんがあります。名曲tomoran、からのSnowflake in oneframeはイントロだけで全部感情持ってかれるスピード感ある掛け合い。ちょっとBraidとかも思い出します。
今んとこ今期ベストアニメは邪神ちゃんドロップキックX(放送中)、次点でおにぱん!、次点で平家物語です。ヤマノススメ楽しみ~。
Soccer Mommy - Sometimes, Forever
最高。予想外なとこから刺さりました。1st大好きだったけどローファイなインディーロックとして聞いてて、2ndはあまり刺さらず、3rdである今作Oneohtrix Point Neverがプロデューサーということで全く想像できずどうなるんだ?と思ったけど、確かにエレクトロニクス的質感がドラムやベースの音からもめっちゃあります。彼女が元々持っていたメロウでダルダルなゆったりとしたボーカルがひたすら多層的に重なる薄いノイズや電子音の膜と溶け合い、どこかほんのりとシューゲイズにも近い甘美さを伴った最高の空間が誕生している。めっちゃ好きですね・・・。
みんなはどの曲が好き?僕はDon't Know Why!
Ripped Genes - A Day Late and a Dollar Short
スロウコア。ジャケがいいっすね。宅録っぽい素朴な感じと初期Red House Paintersばりのポストパンク的なじめじめっとした濁った暗さがある。でも一人でぼーっと孤独に聴きながら何か思い耽ってついエモくなっちゃうようなそういうスロウコアの良さがふんだんに詰め込まれたアルバムだと思います。めっちゃ好き。
スロウコア。ジャケがいいっすね。先行シングル良過ぎてずっと楽しみにしてたやつで7月リリースされたやつです。最初2曲が宅録ドリームポップというか遅シューゲイズフォークって感じなんですが、3曲目以降の素朴で抒情的でメロディアスになり過ぎないけどでも歌物みたいな神バランスの最高スロウコア連発がツボすぎて泣けます。
マジでかっこいい。結構やられてます。ふと聞いた次の瞬間ライナー目当てに日本盤注文してました。既に前作の時点でポストパンクの色は無かったですが今回更にドープに。遅い曲多いですが隙間の作り方はスロウコア的な感じではなく、ねっとりとした感じというか、タイトでヘヴィで・・・ストーナー的な変化かもしれない。スロウなアンサンブルに乗る歌も渋くてメロウでめっちゃいい。前作もカオスだったけど、ポストパンクというより例えばUnwoundとか、Fugaziとか、全部音楽性は違いますが、そういうポストハードコアバンドの独自進化の系譜に近い化け方をしてると思います。
近年ハードコア+シューエイズでエモ成分も強めでNothingとかNarrow Headと並ぶバンド。スペースロック的なやつですがHumとかShinerとかの硬質な轟音とはまたちょっと違う感じになってます。90sのUKロックのようなまったりしていてメロディーも抑揚が効いた感じがあってノイズも薄く横に広がってく感じで、浸るって方がしっくりくる。割と好き。
ライブハウスで見て完全にぶっ飛ばされました。メンバーがJesus LizardとかChannelsのシャツとか着てたのでハードコア畑かと思いきや演奏始まるやいやに超ヘヴィ。ストーナー要素も散りばめられてて、「Cathedral」なんてもろな曲名もあることからそっちの比重のが大きいかも。Young WidowsにKyussが合体した感じでボーカルとドラムの距離感が心地良すぎるスタジオ録音にも惚れ惚れとしたんですが、uri gagarnやkumagusuでも知られるツバメスタジオで録られたようで大笑顔になった。
スロウコア。とは言いつつ暗くて遅いインディーロックという方がしっくりくるかもしれない、シューゲイズ好きな人が楽しめる要素も散りばめられたUK産の新譜でかなり聴きやすかったです。
夏っすね。夏に聞きたくなるギターロックアルバム暫定一位でとにかく風通しのいい爽やかなアルペジオと熱く滾るような密度の高い轟音ギターサウンドが交互に流れたり同時に流れたりしてこの温度感がたまりません。1曲目の「渚まで」はなんかアルバム3曲目みたいなテンションでいきなりイントロ始まるのも風通しの良さに磨きをかけてます。過去EPにあった「Tamiful」再録も嬉しくて、ディーパーズのDear Futureのような重厚ながら透明感のある不思議なイントロがじわじわと胸に刺さってきてノスタルジーな気持ちになってしまう。本当に夏に合います。
当たり前の如く、もう圧倒的にいいんですけども、1曲目から極端な静→動の動きがいきなり大カタルシスがあるギターサウンドに割と衝撃。Pinegroveでこういうのあんま無かった気がする。キラキラしたフレーズが多くてすごく風通しがよくて切なくて、なんかエモをアコギでやったような質感もあり。
かっこよすぎて泣いた。ガチガチの激情要素も入れつつこんだけキャッチーにまとめてこられると海外ポストハードコアにハマってからキウイロール聞き返したときの衝撃と似たようなものがありますね。「レッドアイズオルタナティブブラックドラゴン」て曲名、かつてレッドアイズブラックドラゴンという曲を出してたこととオルタナティヴ・ロックが掛かってるように見せかけて、実は遊戯王にレッドアイズの対局となるブルーアイズ側に「ブルーアイズオルタナティブホワイトドラゴン」というカードが実在するところにも掛かっててニヤりとしました。超どうでもいいですが。デュエリストなので。
ずっと好きだぜ。De Arribaの歌詞は流石にびっくりしました。
Interpol - The Other Side Of Make-Believe
ポストパンクレジェンドの3年ぶりフルアルバム、完全に円熟してます。聞けば聞くほど染み入るゆったりとした、全てを憂いているようなポールバンクスのボーカルもじわじわと浸透してくるアンサンブルも本当にかっこいい。暗雲立ちこめる渋いポジパンって感じ。相変わらずタイトなリズム隊、とくにキリッとしたベースラインの歯切れの良い感じはいつ聞いてもかっこいいです。
interpol新譜と同時発売の超人気ポストパンクバンドblack midiの新譜。ジャケがいかす。このバンド1stも2ndも音楽関係なく家の棚に飾りたくなる。まだ全然聞き込めてない上にあんまり理解できなかったので何も言えませんが、トミーとかサージェントペパーズみたいなロックオペラを聞いてるような気持ちになるような、演劇というか各曲も演目のような雰囲気あるなと思いました。
Black Country, New Road - Ants From Up There
1stは結構好きだったけど今作理解するにはまだ時間が足りないと判断。
弾力のあるバキバキに敷き詰められたビート感に途中からインディーロックっぽくギターがユルくなってくとこやキメもあって本当にかっこいい。ハイテンションでサクッと聞ける感じでもうちょっと聞いてきます。
ミニマルなダンスミュージック的な趣もあるWarpaint新譜。音色に浸りたくなる開放的なエレクトロニクス的な感じで流しっぱにしてもいけるし、いやでもこれは、ライブで演奏したらこれの生ドラムはとんでもなく気持ちいいだろうなと予想したくなるものばかり。徐々に好きになってくるやつですね。
Fontaines D.C.とレーベルメイトで同郷アイルランド出身らしいです。Warpaint新譜よりWarpaintっぽいと思ってしまった。聞いてるだけで背筋が凍るようなゾッとする冷たさのあるポストパンク。ミニマルなビートの上になんかの悲鳴みたいなノイズが重厚に乗ってきて不気味です。インダストリアル気もある暗黒Cocteau Twinsみたいな感じ。
Horsegirl - Versions of Modern Performance
マタドールから出すとかアルビニのスタジオで録音とかカレッジロックだとか、色々そういう事前情報が持ち上がり過ぎてその辺ド直球のインディーオルタナファンな自分は逆に身構えてしまったんですが、発売後即手のひら返しをすることになった。最高!90sリバイバルもろでインディーロックと言ってもこんだけザラついた音だと喜ぶしかないです。Gang Of Fourオマージュの瞬間もあるのでポストパンクと言われたり、シューゲイズとも呼ばれてるけど個人的には90sごちゃ混ぜソングライティングから手札の一つとしてそういう展開がたまにあるって感じ。まぁとにかくメロディーがめっちゃ良いのでそれだけで聞けますね。
Rough Trade発の話題作。Dirty Three現代版みたいな聞き方もできるし隙間を生かしたサウンドスケープがめちゃくちゃ心地よく、90s後期のまだポストロックとスロウコアが同居していた時代を思い出す。1曲目「Dark blue」のイントロの雰囲気はこれ完全にTara Jane O'Nielまんまです。好きじゃないわけないですね。メンバーにヴァイオリンやチェロがいるあたり思いっきりそれが前に出てきててGastr Del Sol感もあり。でもめっちゃポップ。
岡田拓郎関わってるらしい。とは言え個人的にはさっきのcarolineと同じような感じで聞けます。もっとフォーク寄りかな。ツイッターでめっちゃ評判よくて聞いて、これも隙間の置き方というか間の取り方というか、シンバルの置き方とかもスロウコア感覚で聞けて。海外の硬質な生々しさではなくてふわっとした丸みを帯びた生音感は確かに岡田拓郎に連なる作品群を思い出す感じで、アンビエンス漂ってるのも心地よく穏やかな歌ものから異世界に連れてってもらえる瞬間もあります。
ミニマルメロウ。サイケでとにかくバンドアンサンブルの音数が超少ないというか、全然動かないというか、淡々としたビートの上で好き放題やってく感じでオウガとか好きな人には刺さるやつです。音量デカいベースと淡々としたドラムのループ感というか絡み方からこっちはヒップホップに通じてる感じしますね。
こちらもミニマルメロウ、ではあるけどミニマルの感じがyank!はアンサンブルの音の少なさだったのに対しこっちはミニマルなシーケンスがポコポコとループしてく感じ。ハウスとか聞く感覚で聞けますね。
ジャケがめっちゃかっこいい。大好きです。前作までの乾き切ったアンサンブルから随分とじめっとしたというか、湿った感じの質感あると思ってて、曲自体は同じ系譜だと思うんですが録音の雰囲気別物になったと思います。ウワモノの薄い電子音も良い味出してて大昔の白黒で出来たチープなSF映画みたいな感じある。ハリボテの月面みたいなとこでピコピコ鳴ってる宇宙船の音、みたいな。
まだあんま聞けてないです。行き過ぎないAORというか、完全なファンクにもならず、Dos Monosと組みつつもヒップホップ程ガチガチのトラック感もなくて全体的にふわふわした雰囲気が心地いい。
前作が生バンドのライブ感そのまま録音したような勢いがそのまま保存されたかっこよさがあったのに対し、今作かなり作り込まれたスタジオアルバムとしての側面が強い気がする。悲しいことにラスト作です。エレクトロ要素も強くて「GomuGomu」もそうだし「Daydream Soda」でのループ感とか、60sサイケっぽい色を残しつつ深みを増してますね。民族音楽っぽい感じも出てて餓狼伝説のサントラみたいな曲もある(?)。
そういえばリリースされてたの忘れてた!となりさっき軽く聞いたので忘れないよう書きます。ギタマガでオウガのフォグランプをベストに挙げてたのが印象的なアーティストで、前はWarpaintっぽいなと思ってたんですが今回エレクトロニクスがメイン?になったようにも感じてビートミュージック的側面が強いです。不穏。相変わらず夜っぽくてD.A.Nみたいな色も出てきた気がする。
めっちゃ良いです。この流れで思いついたのでミニマルメロウ的な書き方をしようと思ったんですがとてもじゃないがそれじゃ収まりきらない、後期フィッシュマンズのような、聞いてて思い当たるふしは沢山ありつつも得体の知れないオリジナリティを持ったバンド。雰囲気も後期フィッシュマンズ的なものありつつダブ要素薄めてもう少しフォーキーだったりオルタナのラインで話したくなるようなギターの音色も出てきたり、bedとか好きな人にも是非。
おにぱん!マジで最高のアニメなので全員見た方がいいです。今んとこ今年一番聞いた曲は間違いなくおにぱんず!の「おにパパパン!パン!」でしょう。
前作から一年足らず、サンクラで公開されてた名曲群が収録されててヤバイです。LGH流ニュー・オーダーとも言える「engage ring」は時事ネタとこのバンドでずっと歌われてきた喪失感が完全に同じ方向で出力されてて名曲すぎます。ソングライターとしての世間(インターネット)との距離の取り方が完全に円熟していて、歌詞カード(bandcamp版に付属)見ながら読むとぐっとくる曲ばかり。
スマパン!?
これもかなりやられたバンド。日本産爆音オルタナギターロックって感じでしょうか。ニトロデイやハイライトで知られるやぎひろみ氏がギターで参加してて間違いないじゃん!となりめちゃくちゃ音バカデカくて爆発してる感じあってほんと最高でした。
シューゲイザーにしては結構硬質で重いノイズが乗った王道一直線の「逆光」が名曲すぎてそれだけで最高なんですが、吉田一郎参加ということでどの曲だろう~と楽しみに聞いてたらイントロからもう聞き覚えある音が鳴りまくってて笑ってしまいました。
随分シューゲイザーっぽいバンド名だなと思ってたら割とSnail MailとかLucy Dacusとかちょい前のUSインディー系SSWの流れっぽく聞けるなと思ってたら普通にシューゲイズ炸裂曲もあり。全体的にかなりユルいっていうか、解放感あって聞きやすかったです。
Asian Glow - Stalled Flutes, means
WhetherdayとコラボしたりParannoulとの絡みもあるのでそういうインターネット出自のオルタナとかギターロック系譜のバンド。ジャケもそんな感じだし宅録感あって好きなんですよね。昨年のがギターロック色強かったけど今作一気に多方面に広がって個人的にはDeerhunterとかAtlas Sound思い出しました。
シューゲイザー。1曲目がUnwoundて再結成した某バンドかと思ったけどたぶん普通に僕の勘違いな気がします。すごく王道の90sのUKの香りがあるというか、ギターポップとかネオサイケの延長としてのあの頃のシューゲイズバンドの質感をめっちゃ思い出して、逆にこんなド直球なの今あんま聞けない気がするし笑顔になりました。
Horse Jumper of Love - Natural Part
名門Run For Cover Recordsでここ毎年絶対好きなのあるので間違いないんですが今回もまたよい。これは遅いグランジ・・・というかグランジバンドがアルバム内に数曲あるちょっとけだるくてアメリカンロックのエッセンスがふりかけられたゆったりした曲を今もうちょとスマートなインディーライクな雰囲気でやってる感じです。かっこいいね。
Ovlovも在籍するインディーロック名門Exploding In Soundよりリリース。このレーベル大好き。サウスロンドン系のポストパンクってもうポストパンクじゃなくて新しいシーンを築いてますがこれは直球ポストパンクの感じがあって良い。冷たいし。やっぱ音が硬くて直線的なベースがちょっとやりすぎなくらいの低音でグイグイ前に出てくるとポストパンク聞いてるって感じがしてきます。
Horsegirlと一緒で雑にオルタナって言いたくなる枠。こちらもExploding In Sound産でしかもOvlovのメンバーがいるので思いっきり共通点だらけのサウンドですが、あんなに爆発したり激重ノイズはやってこず飄々と低空をクリーントーンで走りながら時々ノイジーに上げていきます。めっちゃかっこいいね。
The Boo Radleys - Keep On With Falling
新譜?!とびっくりしました。大好きなバンドですが、ヒットしたWake Up Boo!ではなくそれ以前の初期二作のダブ入ったシューゲイズ真っ盛りの頃が好きで、今作は完全に後期の瑞々しいいギターポップモード。しかし曲はもちろんめっちゃいいです。まさか2022年にこんなアルバム聞けるとは・・・となった。
こちらもギターポップ全開で19年作の1stがAlvvaysをもう少しUKもろにやったインディーポップみたいな雰囲気だったんですが、今作は更に純ギターポップに近づいた感じがする。スミス聞く感覚で行けると思うし正直めちゃくちゃThe Sundays思い出した。
初聴きでした。Polarisとか空気公団のラインにくるアーティストかと思って聞いたらドラムの音や隙間の作り方がとても心地よくてどうやらLowに影響を受けて作られた作品なのだそう。びっくり。個人的にスロウコアをよく追ってたので雑誌でその文字見つけて興味を持ち聞いたらかなりよかった。
Big Thief - Dragon New Warm Mountain I Believe in You
2枚組と聞いて身構えすぎて予約したのに発売して二ヶ月間聞けなかった。おかざきよしとも氏による解説記事(『Dragon New Warm Mountain I Believe in You』Big Thief(2022年2月リリース)※2枚組アルバムについて:後編 - ブンゲイブ・ケイオンガクブ)をガイドにしたら全然スッキリ聞けて長さ感じませんでした。4つのスタジオで録音したらしいけど好きな曲が大体Five Star Studiosで録ったフォークっぽい質感を残したまま実験的に向かってくやつでこの路線もっと聞きたいですね。
前作「Ode To Joy」は当時もベストに入れたけど年々趣味がそっちに寄ってって今ではオールタイムベストレベルで名盤、というかWilcoのことしみじみ好きになってくんですが新譜はまだ全部聞き切れてないです。すいません。途中だけどアメリカーナ色かなり強くてちょっとポストロックやスロウコアと言った雰囲気あった前作とは対照的な感じですね。2枚ってのも重くてぼちぼち聞いてきます。
最凶。今作めっちゃ不穏で今までのポストハードコアとかジャンクロックとか今までやってきたUSアングラシーンの系譜をぶった切って逸脱した独自のSPOILAMNワールドを展開していて圧倒的です。凶悪。今まで以上に曲展開がカオスでどこまでも突き進んで欲しい。
SPOILMAN - HARMONY(2022) - 朱莉TeenageRiot
Butter Sugar Toast - Extended Play I
本当に衝撃を受けてしまった。ハードコアシーンを総決算したかのようなDischord+Gravityな大轟音バンド。今年はUnwoundやJawboxに動きがあってかなり滾りましたがその辺のシーンともろ共振、どころか負けないくらいパワーがあるバンドだと思ってます。本当に凄まじかった。
Butter Sugar Toast - Extended Play I(2022) - 朱莉TeenageRiot
ヒップホップほとんど聞かないけどOMSBが参加してたPUNPEEのWheelsっていうシングルが元々好きで、ツイッターでの評判めっちゃ良かったし、普段ヒップホップ聞かない僕でも結構ハマって一時期繰り返し聞くくらいには良かったです。トラックがよすぎて電子音楽聞く感覚にも近い。
お馴染みマスロックバンドの新譜だけどあれなんかいつもと違う?となったのは2曲目に入ってる「Go Through The Night」で、オルガンが入ってるんですよ。そもそもオルガンって楽器的にもマスロックとめっちゃ相性いいんじゃね?という当たり前だけどあまり持ってなかった視点、でここでハイスイノナサを思い出すけど残響とはまた違った味付けで新鮮でした。まだあんま聞き込めてないですがファンキーな曲もあったりゲストボーカル呼んだのもあってバラエティに富んでます。ジャケ何。
さよならクレールって新曲がドラムンベースだってツイッターで話題になって聞いたんですが、最初は楽曲を構成する色んな要素の一つくらいで言うほどかな?て思ってたけどアウトロで急にそれ以外の要素が抜け落ちていって過激なビートミュージック化するとこ爽快で笑っちゃいました。この曲めっちゃ好きですね。
ジャンルの壁を横断どころか破壊というかもう垣根のないような聞いたことない音がめちゃくちゃ鳴ってて衝撃。激情系のような曲もあり前に3LAでインタビューがあったのを読んだことがあったんですがそれも納得。
伝説的バンドCodeineのクリス・ブロコウがComeに専念するためにCodeineをやめたという話題でも知られるCome、なんとBBC音源がbandcampにてリリースされてて買った。マイルドなポストハードコアというか超暗くてノイジーなインディーロックというか、でもCodeineも全然思い出すヒリついた静寂もあってかっこいいです。
先のComeのメンバー且つex.Codeineでありフロントマンであったクリス・ブロコウのソロワークス。Comeから辿ったんですがこの人こんな多作なんだ・・・となるくらいには出しててすいません21年作です。枯れたSSW好きな人にもCodeine好きな人にも全員行けます。いやほんとによかった。
今年NUMEROから再発された90sスロウコアレジェンド。泣いた。このバンドの1st~3rd入手困難でしたが欲しすぎてdiscogsで海外の方から高い輸入代払って買ったことあります。でもみんなそんな面倒なことをしたり、僕から借りなくても聴けるようになって本当に良かったと心から思います。本当です。ドラムがex.Codeine及びJune of 44のダグ・シャリンで間違いないです。一度感想書いたことあり(discography⑦ - 朱莉TeenageRiot)
備忘録なので思い出す度に書き足すと思います。