朱莉TeenageRiot

棚,日記,備忘録

discography⑤

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最近ちょっとポストロックブームがきてるんでディグって良かったやつとか、聞き返したやつとか、あと近いなーって雰囲気の好きなポストロックを8枚。


 

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Bastro→Gastr Del Solを率いてまさしくハードコアがポストロックへと発展していくその様を体現しているデヴィッド・グラブスによるソロ作。ちゃんとリリース追えてるわけではなくかなり多作っぽいんですがこれは一応4th?で時期的にはGastr Del Sol終了後ってのもありソロだしより実験的になるのか・・・と思いきや、かなり聞きやすいSSW的な作品になってます。でも確かにサーストン・ムーアとかパホ(Slint〜Tortoise)とかバンドで実験的なことやってる人こそソロではシンプルな歌ものが多い気がしますね。

とは言いつつ今作、ソロでもかなりポストロック的な質感で一曲目の「Seagull And Eagull」から再生してマスロックだったのが非常に好みで、緩やかな歌物SSWにマスロック的なリフって感覚としてはアメフトとかと近い感じで聴けますし、何よりフレーズがもうオリジネイターとしての貫禄たっぷりでインプロ的に自然と出てきたギターリフが素でマスロックになってしまったという雰囲気があります。さすがBastroで元祖マスロックと呼ばれていただけあり、やっぱ地続きなんだというのもわかるのが良かったです。ちなみに今作ジョン・マッケンタイアがドラム叩いてるようで布陣もBastro、なんですがこの時期の彼と言えばThe Sea And Cakeだしそっちと並べて聞けますね。 

 

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引き続き次作、めちゃくちゃ良くて今まで聞いてなかったの後悔する程ハマってます。相変わらず自然体でギターを弾いて歌を歌うSSW的アルバムですが、前作での弾き語りを肉付けしていったという感じからよりロックバンド的アルバムになってる気がします。ギターも分厚いし所々バンド全体でドライブしてくようなとこもあるし(Pinned To The SpotとかDon't Thinkとかかなり好きです)、ポストロックってより普通にもうUSインディーって感じで聴けますね。とか言ってると終盤で内なるGastr Del Solが顕現して前半からは想像もつかないくらい実験的なインストへと放り込まれるのは流石としか言いようがありません。しかし繰り返し聞くとバンドっぽい曲でも「The Nearer By and By」の後半のうっすらとしたノイズワークはGastr Del Sol経由のSSWって感じで非常にしっくりくるし、後は今更感かなりあるんですが、彼はハードコアやってたり音響派やってたりでボーカルが全面に押し出されたバンドを余りやってなかったのもあり忘れがちでしたが、素直に歌声めちゃくちゃ良すぎる・・・。ソロでは結構メロディアスで歌物としても良い曲ばっかなんでそれだけでも聞けてしまうんですが、変則的なギターフレーズの上でそれをやってのけるのも彼のキャリアならではって感じがします。

 

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ポストロック名門Southern Recordsより。シカゴ音響派周辺のポストロックバンドDianogahの2ndでアルビニ録音、ちなみに次作からマッケンタイアが手掛けるのもあり完全にシカゴ付近のインディーロック~ポストロック人脈ですが、音の方もベース二人+ドラムという変則構成でマスロックにまではいきませんが個々のフレーズの組み合わさりと反復を楽しむって感じで、音で埋め尽くしてしまわないからこそ空間の隙間を感じられる気持ちよさというか、こういう細いアンサンブルのポストロック好きすぎですね。で抒情的な歌が乗る・・・て感じで音を分厚くしすぎず徐々にエモく盛り上げていきます、結構展開も多いし少しジャズ入ってくるのもシカゴっぽい。スロウコアのような絶妙な抒情的な緩さも感じられていい具合にルイヴル発のポストロックとシカゴ音響派の橋渡しになるバンドだと思います、June of 44とToirtoiseの間を埋めるというか。

 

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今更聞いたんですが知人のスロウコアプレイリストにい入っていてめちゃくちゃ良くて最近かなり聞いてます。音が誇張してこない生音による空間系ポストロックとして聞いててとにかくドラムの音が余りにも良すぎる・・・で調べたところやっぱりアルビニ録音、それどころかメンバーは00年代ポストロック台風の目の一つとも言えるTempolrary Resdenceのオーナーが在籍してるらしく、もう布陣から間違いないんですが内容も完璧。スロウコアとかああいう抒情系でフォークロック寄りの雰囲気ありますがかと言ってずっとスローテンポなわけではないし(むしろスロウコア的な曲の方が少ないかも)、存在感のあるドラムが曲を牽引していってその上で繊細なギターフレーズが紡いでいくセッション系ポストロックですね。アメリカーナにも寄らずオルタナっぽい音でまとまってます。レーベルは勿論Tempolrary Resdence。

 

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以前ここ(Slint以降のポストロック~ポストハードコア)で出したA Minor forestのメンバーが在籍したバンド。98年作ということでポストロック全盛、というかファーストインパクトって感じしますがこの中で紹介しているので例にもれずシカゴ音響派+スロウコア寄りでなんとメンバーにチェロがいます。元々A Minor Forestの頃からスロウコア要素かなり強かったですが、あちらではどっちかと言うと完全にポストハードコアだったのがあの狂気は完全に無くなり、チェロ特有のワンフレーズ地続きになってどんどん変化していき、その上にふわっとしたギターリフが乗っかってくその隙間を楽しむって感じで地に足がついてない感覚が最高に気持ちいいですね。あとジャズ色もかなり強いのでTortoiseとかと並べて聞けますし、Tortoiseが1st時はもろSlintフォロワーのスロウコアだったことを考えると33.3はかなり近いバンドだと思います。

前身のA Minor Forestの頃からSlintの空気濃かったですが、地方でスロウコア~フォーキーな音楽に寄ってった人達がシカゴのポストロックシーンに触れて洗練されてこうなってくのってこの時代の流れがある気がして、33.3のメンバーはルイビル出身じゃないけどあのムーヴメントのその先として聞けるので、そういう意味では僕の中でDianogahと立ち位置近いかも。

 

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名盤。この流れで聞ける生音重視のポストロックで上記のDianogahとかSonnaとかと雰囲気近いですが、それらと比べてもGangerはかなりメロディアスで聞きやすくてめちゃくちゃハマりました。でドラムのフレーズがドラムンベースぽくなってたりB面からはエクスペリメンタルな電子音入ってアンビエントっぽい雰囲気になってったりと侮れません。掴みがキャッチーなだけに急に靄掛かって行き先が見えなくなるような感覚に陥り、この辺はNeu!やCANと言ったクラウトロックの影響が強いみたいで確かに長尺の「What Happened to the King Happened to Me」とかはNeu!とも通じるとこあります。

サブスクのレコメンドで知ったバンドですがDianogahとかJune of 44関連作として勧められたという先入観も手伝って、パっと聞き90sのUSポストロック感かなり強いですが実際はグラスゴー出身、でも確かにドラムンベース想起したのもそうだし「Blau」とか実験的な曲もちょうど同時期にUKだとWARPの台頭もあったと思うし、00年代になってポストロックと本格的に合流する印象ありますがGangerはこの時点で非常にハイブリッドなのは土地柄もあるかもしれない。どっち方面から聞いても良いとこどりって感じで大好きなアルバムです。

 

 

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この感じで最後にMogwai持ってくるのどうなんだ・・・て思うんですがまぁいいでしょう、別にシカゴ音響派とも絡みなくむしろ先程のGangerと同じくグラスゴー発、彼らがムーヴメントを作ったと言っても過言ではない静→動の過剰なダイナミズムを生み出したバンドでその1stにして一番好きなアルバムです。Tortoiseとかのシカゴ音響派とはちょっと距離あるというか、どっちもポストロック代表として名前が挙がるけど二分化されてるなーと最初知ったとき思っていたんですが、MogwaiのルーツはCodeine、Slint、そしてThe Jesus and Mary Chainマイブラを挙げていて、つまりスロウコアとシューゲイザーの融合なんですよね。でそう考えるとシカゴ音響派も元を辿るとルーツは一緒というか、Slintを中心としたルイビルのポストハードコアの人達がシカゴへ渡りTortoiseとかGastr Del Solになってった(メンバー的にもパホはSlint→Tortoise、デヴィッド・グラブスはBasto→Gastr del solと直結ですね)と考えるとMogwaiもスタートは同じ、どこを拡張してったかの違いでやっぱり同じポストロックなんだなぁと。

で僕はこれに気付くのにかなりの年月が掛かりMogwaiに対してもなんとなくシューゲイザーよりは硬質な重さがあって好きだったしただの「巨大なオルタナ」くらいの認識で長い間聞いてたんですが、最近スロウコアとかをよく聞いていて感覚的にわかっていき再びリバイバル的にハマってます。1曲目の「Yes! I Am A Long Way From Home」からそれこそ今回紹介してきたスロウコア発展型ポストロック(?)とも通じる雰囲気があり、フレーズを紡いでいく中でノイズが拡大されてくんですがまだ大轟音とまではいかないところも含め美しく、繰り返すにつれて少しずつ轟音へと至ってくのもいつ聞いても最高だしモグワイで一番好きな曲これかも・・・。

 

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相変わらずジャケ怖すぎる。めちゃくちゃ久しぶりに聞いた・・・前は「Christmas Steps」以外しっくりきてなかった気がしますが今聞くと全部塩梅よくて完全にこれスロウコアのアルバムですね。轟音パート減ったらそうなるの当たり前っちゃ当たり前だけど全体的に靄が掛かってて色々効果音入ってるのもあると思いますが、どんよりとしたじめっとした浮遊感みたいのが常にあって、その中アルバムの雰囲気を壊さず曲が進んでいきゆったり大轟音へと向かってく「Ex-Cowboy」で感情大放出って感じが非常にドラマ性のあるアルバムに聞こえます。シカゴ周辺の隙間を楽しむスロウコアと比べると靄が掛かってるからこそその中でも存在感のある生々しいドラムの音がめちゃくちゃ気持ち良くてフリッドマン流石って感じですが、前作もそうですがフレーズも最高だしドラムが歌みたいな聞き方してる気がしてそういうところはCodeineを思い出す・・・。

あと「Christmas Steps」はやっぱいつ聞いても最高です。静寂からの爆発パートをシューゲイズ的轟音で埋め尽くすのではなく硬質なフレーズの組み方や音色でカタルシスを演出するってのがやっぱりめちゃくちゃクールだなと、でこの手法今聞くとJune of 44の3rdとかなり被るとこありますね。ちなみに僕は昔これ聞いて「スマパンのAeroplane Flies Highだ!」とか言ってました。

 

 

 


 

ルイビルのシーンとシカゴ音響派及びジャズとの絡みについてでほぼこのシーン内で完結したチョイスでした。ちょっとしたマイブームですね。

好きな音楽ブログまとめ

音楽ブログを漁るのがすごく好きなんですが、今まで参考にさせてもらった大好きなブログや最近見つけてハマっているブログなどをまとめました。

まず最初に自分は幅広いジャンルを聴く音楽リスナーではなく、むしろ偏ってる側だという自覚があるので、紹介するブログの傾向も全体的に似た感じになってしまうというのはご了承ください。逆を言えば僕と音楽趣味が近い方はかなり楽しく読めるとこばかりだと思います。


 

音楽そのものではなく音楽ブログをディグるという行為を好きになったきっかけがこちらのブログで、バンドの歴史を解説しつつ純粋に読み物として面白く読める工夫が散りばめられていて、インディーロックがインディーロックであるためシーン内でそれぞれの時代をどう生きたか・・・そういうロックを文章で楽しむというのを教えてくれたブログです。PavementThe Jesus and Mary Chainと言った大御所なのにTSUTAYAに置いてないポジションのバンドについて大体ここで知りました。最後に近い音楽性の関連バンドを紹介するコーナーも当時サブスクもなかったので次に聞く指標としてもありがたかったです。

アルバムレビューだけでなく、ちょっと前にやってたTortoise及びシカゴ音響派の特集記事(Tortioise / TNTを聴く① ポストロックの魅力・その代表作を改めて考える)は圧倒的でこれに加え全アルバムレビューやシーンの解説記事もありこれらを無料で読めて本当にいいのか・・・?という気持ちになる程に充実しています。あとはダブ特集(ロックリスナーがダブ沼に落ちるとき)という元々ダブに精通してないロックファンが一からジャンルを開拓してく変遷が書かれていて、近い目線だからこそすごく読みやすいですし、あと毎年の年間ベスト記事も楽しくて現行の音楽を掘る際にも参考にしているブログです。

 

 

上記のWITHOUT SOUNDSのサム氏によるNoteで現在こちらで更新中。現在はSonic Youthの掘り下げを複数に渡ってしているんですが相変わらずの情報量と読みやすさに感動しています。まだ途中なのでこれからも楽しみですね。

 

 

70年代から激動のロックシーンを生で体験してきたというとんでもない方によるブログで、恐ろしいことに00年代から今でもコンスタンスに更新が続いていてすごい・・・。60年代ブリティッシュ・インヴェイジョンやサイケデリック・ロック、ブルースがルーツのハードロックやプログレから70年代のパンクの台頭など、現行シーンに影響を与えたロックのオリジネイター関連の記事がすごく参考になります。ジャンルごとの別館もあって追いやすいし60~70年代周辺のある程度名が知れてる名盤はほとんど網羅されてるかと。で長く更新してるだけあって代表作以外のライブ盤やブートレグとか、ここ以外じゃ載ってないだろうなという有名バンドの掘りづらいとこも書いてるし、そこにひっそりと隠れ名盤があったりするんですよね。

 

 

個人の聞いてきたディスコグラフィアーカイブ的に記録していて自分用って趣さえ感じるのですが、その感じがめちゃくちゃ好きなブログ。僕が読みたい音楽文って批評とか最新の音楽情報ってよりは自分と感覚が近い・・・もしくはこの人みたいに音楽聴けるようになりたいなぁという、憧れのリスナーの方がどういう音楽を聞いてきたか、そういう個人史を読み、そしてその文章に影響を受けたい。そう思うきっかけになったブログが空白依存症でした。

基本的には60~70年代の所謂ロック名盤、それ以降のUKロックやUSオルタナ〜エモとかアートスクールやアジカンなどの日本の00年代~10年代ギターロックがベースになっていて、それらの音楽性や歌詞に強く切り込みつつ、自分の生活や価値観からどう捉えたかってのがかなり感情的にか書かれていてそれに共感してしまうし、音楽の解像度を上げつつ筆者の書く文章そのものを好きになってしまう・・・という感じで多大な影響を受けました。僕はかつてロキノン名盤特集(ロキノン厨なら聴いておきたい、私選00年代の邦楽ロック名盤25 その1: 空白依存症)を読みナンバーガールのSAPPUKEIやグレイプバインのderacineを知りTSUTAYAに借りに走ったので本当に自分のルーツとなるブログの一つです。

 

 

DISK REVIEW

ブログの名前も無く、ガラケーからサイト開いた時こんな画面だったなと思い出してしまうようなサイトなんですが、90年代〜00年代初期について聞いてきたアルバムをレビューしていて、リアルタイムだからこその「今定着している音楽史や名盤の偏見がないからこそ」の、語り継がれる前の目線から書いています。レディへの1stがエモの区分にいたりとか、海外のポストハードコアの話でナンバガが出てきたりとか・・・でその生の目線が今だからこそ新鮮で尚且つ共感するところもあったりしてとても嬉しくなりますし、このサイトを見てると自分も今好きな音楽や漁ったものについてなにかしら記録を残しておきたいという気持ちになるんですよね。自分の中でめちゃくちゃ大きいブログです。

 

 

ここ最近で一番ハマってるブログかもしれません、60~70年代にかけてのUSとUKのサイケデリックロックを総括しようというブログで、アメリカと言っても西海岸と東海岸で時差三時間分も距離あるし当時インターネットも無くまとめてUSサイケって言い方はよくないんじゃないか・・・という切り口から、地域ごとに章立ててサイケムーヴメントをまとめてるのを見てそのままドハマリしました。サブジャンルとしてのソフトロックとかプログレまでの変遷やドラッグカルチャーの背景としてロックがどう関係していたかとか、LSDの出自から掘り下げてったり、あと各バンドでのメンバーの相関図をなんと表を作り章ごとに埋めて繋げていくっていう手法をとっていて、知ってるバンドが多数あると点と点が繋がっていく感覚が非常に楽しいです。最初は地域のムーヴメントだったのがどうやって世界に広がったか、そしてその先にいる有名バンドがどれなのかっていうのが見えてきます。

2年位前にジオシティーズが閉鎖してしまい、この辺の60年代のロックとかサイケとかを取り扱ったインターネット黎明期の素晴らしいレビューサイトが大量に無くなってしまったんですが、あの頃を思い出し見つけたときかなり興奮しました。ただ当時のサイトでもここまで網羅的に載せてくれてる場所は中々無かったと思います。

 

 

ロックを中心にCD全盛期だった90年代にショップで働いていた経験を生かした当時の目線からレビューをしていて、今では音楽史として名が残っていても実際にリアルタイムでどういう流行り方をしていたか、そんな中筆者はそれをどう受け取ったかってのを書いてて、後追いで探すオフィシャルのディスコグラフィとかとは少し違った雰囲気があります。

ジャケイズム~ジャケ買い随想というコーナーもありジャケ買いした全く知らないアルバムについて自分で調べながら感想に至るまでを記録するという最高の企画もあるしこういうの個人音楽ブログの醍醐味だと思います。文章にドラマ性があるというか、本人の経験談を踏まえてエモーショナルにバンドの思い出をアウトプットしつつちゃんとそのアルバム背景を解説してくれるのでここで読んだアルバムってもう特別な存在になってしまうというか、勝手にシドバレットのエピソードがアルバム情報に追加されてしまうような、そんなブログです。

 

 

元々放蕩息子の迷走というブログ(僕がART-SCHOOLSmashing Pumpkinsと言ったオルタナティブ色の強いアーティストを好きになるきっかけになったところです)をやっていたおかざきよしとも氏による現在のブログ。特集記事の密度が凄まじく、最近だと大瀧詠一周辺やマイブラをやってて一つのバンドのバックグラウンドからアルバムだけではなく全曲レビューに近い形であるので、ディスクガイドよりガッツリと好きなアーティストについて感想を見たい人にはめちゃくちゃ最高のブログだと思います。

あとは何か一つのテーマに絞った記事が多く、音楽性とは関係ないリスナー目線での共通項から特集を組んだりしてて最近だとこちら(サブスクにないアルバム(30枚ほど) - ブンゲイブ・ケイオンガクブ)とかかなり面白かったです。こういう感じで"アメリカンロック"や"ローファイ"てどんなの?と言った漠然とした音楽用語に個人的主観で切り込んでいくシリーズ(アメリカンロック?アメリカーナ?に関するあての外れた考察とあと20枚ほど)(“ローファイ”とは結局なんなんだ)とか、文字で読むプレイリストって感じの特集がたくさんありちょっと時間空いた時の読み物としてオススメ。

 

 

ポストハードコアや北海道のロックシーンを追うのならマジで間違いないブログで、記事のテンションかなり高めですがここに書かれているRapemanShellacなどのアルビニ関連の記事の勢いに強く影響されました。とくにRapemanの記事はこれより素晴らしいRapemanの文章見たことないです。

fOULの記事では当時のバンドのエピソード、人間関係をかなり深く掘り下げてて吉村秀樹吉野寿のエピソードも絡めかなりの情報量があり、リアルタイムで北海道ハードコアシーンを追ってた人の貴重な記録がたくさんあるんですよね。あとは90年代のGravityやTouch and GoやLovitt、Ebullition、Dischordなどポストハードコア系のレーベルがメインで、筆者そのものが強く出ている文章にかなり個性があるのでこの辺にピンときた人は是非とも。

 

 

東京の超かっこいいギターロックバンドTTUDの本名氏による打倒Pitchforkを目指すブログで、どこを掘ったら見つかるのか・・・という名前すら聞いたことないアーティストばかり紹介していて戦慄します。基本的にはポストパンクやポストハードコア等のインディーロック~オルタナ系やノーウェーブ、あとアルビニ録音やそれに近い感触のバンドが多いですがカテゴリも国ごとになっていて、一つもアーティストを知らない国籍のバンドいくらでもいるし、適当にどこ聞いてもめちゃくちゃかっこいいんですよね。たぶん日本語でこのバンド紹介してるのこのブログ以外ないでしょうと断言したくなるようなものばかりで友達にどんどん紹介してマウントを取れること間違い無しです。Durutti Column感はあんまり無いです。

 

 

rljp氏によって同時進行で更新中のブログで、ツイッターの知人間でブリットポップについての記事(90年代のブラーの印象について。 – This is…POP?!)が話題になり読んだところかなり感動してしまい、更新頻度も高く今一番更新が楽しみなところです。

80~90年代のUKロック~ブリットポップオルタナ渋谷系などの音楽シーンをリアルタイム経験した方が当時の思い出を振り返りながらあくまで個人史として記録していくんですが、ここまで生活と密接に結びついた音楽文というか、当時の景色が見えて来るものあまり経験したことなく、雑誌とか音楽史から語られるものとはちょっと違ったリアルさがあり読み物としてめちゃくちゃ面白いです。しかも過去の記録だけでなく現行の音楽リスナーとして新譜の話題にも触れていて、読んでるだけで胸が熱くなってくるようなものがあり、こういう音楽に関する文章を読みたかったと心から思います。

Real Life Journal.の方は半分日記とも言えるものや年代ごとのランキングを発表していて、最近だとSonic YouthのGooに関する記事(ソニック・ユース「GOO」について。 | Real Life Journal.)が今まで読んできたものからは見えなかった視点から当時を知ることができてかなり感動しました。

 

 

ルーツロックやアメリカンなSSWやカントリーがメインですが、かつてWilcoを掘ってたときこの記事(Yankee Hotel Foxtrot / Wilco 【むつみのT'sな日記】)に出会いえらく感動してしまい、今でも定期的に読んですげ〜ってなるブログです。アルバムレビューとして完璧なんですが、これにまつわるバンドのエピソードや周辺シーンの触れ方についてぐんぐん読ませる書き方と言いますか、本当に面白くて、僕はここに書いてあるオルタナカントリーについて何一つ・・・本当に何一つ知らなかったんですが出てくるバンドについてついつい知りたくなってしまう。そんな文章です。これ読んで無かったらWilcoにハマることなかったかもなって思います。

 

 

先ほどまでのブログとは若干趣が違い、記事にもよるんですが生活と音楽が結びついてて普通の日記の最後に濃厚な音楽レビューが添付されているというサイトで、扱ってる音源も代表的な作品ではなくちょっとその一歩先というか、あまり日本版で出てなさそうなライナーノーツの代わりとなるような隠れ名盤だらけでHR/HMとエモ~ポストロックやハードコア周辺が多くかなり雑他。こんなマイナーなバンドにこんな濃厚な文章が乗ってるのここしかないっしょと言いたくなる記事が沢山眠ってます。2003年から続いてるんで膨大な量ありますがバンド名や特定ワードを統一したフォーマットで載せてるので、検索欄に気になるワードやバンド名入れてバーっと見るのかなりオススメです。上記がリニューアル後のブログ形式、ディスクレビューは下に貼った過去ログに大量にあり適当に漁るのもオススメで検索もここの左側からできます。

ちなみに筆者が活動しているDOIMOIというバンドがマジでかっこいいのでこちらも是非、日記パートでちょくちょくバンドの話も出てきたり名古屋を中心に活動してるっぽくて同地区の他のバンドやレコ屋の話題もたまに出てきますね。

 

 

現行で発表されてる新譜や話題作を次々と濃厚な文章でレビューしていて、個人ブログではほぼ最速じゃないでしょうか。それこそ旧譜ってある程度評価がまとまってきたりインタビューが出てきたりしてそれぞれ解像度がハッキリしてから書き込むって人が多いと思うんですが、ファラさんの場合は発売直後から様々なバックグラウンドを分析して切り込んでくれるのでリアルタイムでセットで聞くのが非常に楽しいですね。

あとは基本的にV系文脈に詳しい方で(ヴィジュアル系オールタイムベストアルバム50選)は決定版と言える内容でその辺詳しくない僕もこの記事片手にかなり掘らせてもらいました。純粋にディスクガイド的に読み進めるのもすごく楽しかったです。あと前ブログ(SIKEI-MUSIC)も膨大な記事残ってるので過去ログ漁りたい方はこちらを。

 

 

説明不要の名ブログでレーベルの発祥やグランジムーヴメントが音楽ジャンルとして、サウンドだけではなくシアトルという地域を前提としたカルチャー、そういう一つのムーヴメントについてここまで無料で読める資料がネットに存在していることに感動しました。

メジャーなグランジバンドもしっかりシアトルかどうか、で区分しそれぞれの視点から読み解いていくのと、バンドの記事ではバックグラウンドだけでなく基本的に全アルバムレビューもついてるし、載せたインタビューもちゃんと引用元などが丁寧に載っていてかなり助かります。そしてバンドだけではなく"グランジ"という言葉そのものや当時のインディーシーンにおいての精神性について解説する記事もあるしでこのサイト一本でこの辺の地盤を固めました。地味に更新継続中。

 

 

ハードコアやエモを漁るならまず最初に訪れたという人は多いんじゃないでしょうか。というかエモシーンって好きな人は多いのにそのルーツに関する資料って意外と多くないというか、影響力の強さの割にグランジブリットポップと比べると自分からある程度掘らないとわからない印象があり、例えばストレートエッジって結局何?とか、洋楽を掘り始めた人に関してはレーベルで聞く重要性とかも掴みづらいと思うんですが、そういう入り口にすごくいいと思います。

特にサンディエゴ特集とか地域の話も交えつつレーベル内で色んなバンドがメンバーを入れ替えてやってきたんだなぁってのが見えてきて非常に面白く、僕はこれをパクりたくてSlintから辿るルイヴィルのポストロックとか記録シリーズ:Rodan / June of 44をやったわけですが、こういうサウンドの方向性があったのだなぁってのがとにかくわかりやすいですね(ちなみにこういうのを完璧にやっているのが上記のケンジロニウスの再生でここ本当にすごいです)。

 

 

インディーシーンの大御所ことスティーヴ・アルビニ録音をひたすら紹介するブログで、インディーロックを掘るのなら避けて通ることはできない方なので非常に勉強になります。しかも代表作一通りと言った感じではなくかなり筆者の趣味趣向が反映されたアルビニ録音チョイスでそれにも関わらず既に200枚以上紹介しててかなり掘り甲斐があり、アルビニ録音ベスト(第100回記念! Steve Albini録音 名盤10選 : All Along the Familyseat)とかもあります。割とUSインディー周辺やスロウコアとかもここで結構好きになったバンド多く、SilkwormやLowとかもこちらで興味を持ちファンになりました。

 

 

最近知ったブログですが基本的には80年代中心にポリスやXTC、アズテックカメラはほぼキャリア通しての記事が存在していて他にもスティーヴィーワンダーやスティーリーダン、ジャズやファンク〜ソウルまで取り扱ってますが記事の情報量がものすごいです。アルバムを作る際のレーベル等の背景からそのアーティストのキャリア、ディスコグラフィの前後作を踏まえた縦の繋がりだけでなく、発売時のヒットチャートやシーンを交えた横のつながりまで解説していて立体的に見れます。でそういったアルバムにまつわる解説を終えたあとに全曲レビューまであるという充実っぷり。

 

 

幅広く紹介してますがレーベル探行というレーベル紹介ページの充実っぷりがすごくて、生い立ちからサウンドの特徴を80年代のパンク〜ポストパンクがメインでFactoryや4AD、Mute等のUKロックシーンについて重要なレーベルをまとめてくれててかなり参考になります。所属バンドを並べただけでなくレーベルそのもののストーリーを時系列順に並べてその時々で重要アーティストをピックアップしてくという形で、気になったバンドがいるとアーティスト一覧にもちゃんと記事があり、アルバムと音楽性の変遷を辿りながら簡潔にまとめてくれていて非常に助かります。

 

 

声優の音楽について中心に書いてるブログで、声優って結構有名プロデューサーや名だたるミュージシャンが参加しあらゆる音楽性がアニメ要素やアイドル性も伴って融合している魔境というイメージなんですが、だからこそレビューを掘ると音楽的観点からは全く書いてないものも少なくなく、自分の求めてるレビューに行きつくのが難しい印象があります。

でここなんですが、過去記事を見ればわかるようかなり幅広く様々なジャンルを聞いてきたであろう目線からレビューしていて圧巻。中々サブスクにないのも多いのでちゃんと追えてる訳ではないですが、コンセプトなどを読んでるだけでも面白かったりします。あと声優全く関係ないですがポストロック特集(ポストロックの名盤を考えてみる - onabenchinthepark)がめちゃくちゃ充実していてこちらもかなりお世話になりました。

 

 

ここまで取り上げてきたブログは旧譜メインが多くて僕が個人的にそういうの読むのが好きだからなんですが、こちらは毎年年間ベストとして新譜を50枚選出していて半期とか細かいスパンでもあるので現行の音楽を追うのに向いてます。あと毎月新譜情報とかもバーッとまとめてくれてて、しかもそこからピックアップしたいくつかのyoutubeリンクがあったりとかなり助かります。とは言いつつそれ以外の記事も充実していて、邦洋問わず話題作メインですが最近だとこちら(BUCK-TICKにどハマりしたのでそのきっかけや魅力などいろいろ語ってみた<前編> | PUBLIC IMAGE REPUBLIC)とか完全に個人的ブームを記録したものもあるし、それに地続きになる形でシーンを振り返った記事(「ヴィジュアル系」と私 | PUBLIC IMAGE REPUBLIC)とかも僕がヴィジュアル系にあまり詳しくないからこそ読んでて楽しかったです。

 

 

ポストロックに関してのライブラリが非常に充実したサイトで、90年代末期~00年代前半の全盛期にリアルタイムでレビューしてる個人ブログは多数あるのですが、ここに関してはシーン全体を総括する勢いでアーティストごとに全アルバム紹介をしていて現在も更新継続中。またスロウコアやグランジを一つの記事で大御所から割とマイナーどころまでバックグラウンド込みで紹介してくれてて、90年代のオルタナ周辺のディスクガイドとして非常に参考になります。

 

 

元々音楽アルバム100選という年に一度そのときの全キャリア総括したジャンルに焦点を絞らないアルバム選や年間ベストを記録するサイトだったんですが、つい最近公開されたオリジナルのZINE(1st MIXTAPE ZINE『MuMuMOOD -MY 2010s-』(archive) - カヤマのブログ)では「10年代総括」をテーマに10年代の大半を学生として過ごした世代としてシーンを俯瞰し再考します。メタルやジャズ、ヒップホップと言ったジャンルに自分は精通していないのでリスナーとして聞いてきたものは若干違うかなと思うのですが、オールジャンル総括して“音楽を聴く“という行為そのものに焦点を当てているので、近い世代だし、まさしくSNSやブログを軸にディグってきた自分もその当事者として色々と共感できることだらけでした。アルバムジャケットや音楽雑誌の表紙、アニメや映画などを切り貼りして作られた背景も最高だし、挿入されるイラストも全て自作とのことで、「こういう文章が読みたかったけど誰も作ってなかったから」という動機もDIY感満載でわくわくします。

 

 

中々他で見つからなかったThe Fallのディスコグラフィを漁ってたとき見つけたサイトで、The Fallの膨大すぎるアルバムについてレーベルの変遷とそれによるサウンドや録音の変化、メンバーの入れ替わり、ライナーノーツ付き日本版を今それぞれ手に入れるのも難しそうなのにかなりの枚数を資料化してくれてます。

そしてこの記事を書くにあたって久しぶりに来訪したらクラウトロックの記事が昨年大量に更新されていたようで圧巻・・・で最近もコンスタンスに更新が続いてる上に幅広く60年代~現在まで多数あり、カテゴリ見てるだけでも膨大な数(ザッパだけで100枚以上・・・)あるし、かと言って一つ一つが薄味になってなく、輸入盤買ってバックグラウンドがわからないやつとかサブスクで聞いた旧譜があったりすると詳細がわかりかなり助かります。持ってるCD全部書いていくとのことでこれからも楽しみです。

 


以上でした。音楽好きになって本格的に自分から色々漁るようになったの自分は10年代入ってからの世代で、雑誌やディスクガイドを買うということを知らぬまま真っ先にインターネットで情報収集をしていたのでブログを漁るって行為が原点みたいなとこがあります。てことで自分のルーツとなったものや最近お世話になってるブログを一度どっかにまとめたいなと思ってやりました。

レコ屋のサイトは除外したのですが、最近新しく音楽をディグるのにレコ屋のレビュー群やNoteによる解説を読むことがかなり多いのでそちらもオススメです。Lastfmやdiscogsを渡り歩いて気になったアーティストをレコ屋レビューや音楽ブログを辿る、という感じで普段音楽を聴いてます。あとめちゃくちゃ良い音楽記事あってもブログ自体が音楽というより普通に日常的な日記がメインってとこもまだまだあったのですが、今回一応「音楽ブログ」というコンセプトなので見送ってます。

 

今ではサブスク片手にディスクガイド代わりに見るのも楽しいと思います。少しでも参考になれば幸いです。

SPOILMAN - BODY/SOLID GREEN

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先日新譜が発売したSPOILMAN、マジでハマってしまいちょっと強気ですがたぶん今年もう自分の中でこれ超える作品出ないだろうなと。そう思ってしまったほどで自分の中のポストハードコア趣味やアルビニ録音好きなところにドストレートに突き刺さってきた感じでもうドハマりですね。てことで感想を。

 

 

BODY 

BODY/SPOILMAN|PUNK|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net
1stアルバムで新譜に合わせてフィジカル購入、昨年の作品ですが聞き返しリバイバル的に大熱狂してます。メディアにてNirvanaが引き合いに出されるのも納得の静と動の対比というかラウド&クワイエットな轟音ジャンクギターでカタルシスを得る1曲目「Amaryllis」からJesus Lizardのデヴィッド・ヨウを思い起こすフリーキーなシャウトの連発がかなり中毒性あり、奇怪なMVも不気味で最高。15曲45分というアルバムで短い曲も多くパンキッシュなジャンクロック~ポストハードコアの連続ですが表題曲でもある11曲目「BODY」ではSlintとかRodanとかのルイヴィル周辺を思い出すような不穏な曲になっていて、この静寂からまた爆発するかのようにカオティックな4曲へとなだれ込みますが凄まじいです。極端な静と動の行き来をする「Pail and Ladder」や、「Rampage」でのノイズ垂れ流しパートはかなり熱いし、ラスト2曲の「Woodcutter」「Utonagan」に関してはもう圧巻でBastroの2ndとかのジャンクなノイズロック~暗黒ポストハードコアとかやってた辺りも連想しちゃいますね。

 

SOLID GREEN

そして2nd、前作のジャンクギターとシャウトでカタルシスを得るって感じと比べるとパキっとした敷き詰められたビート感で気持ちよくなるアルバムな感じもします。インタビューでもギターを重ねるのやめたって言ってたんですが確かにあんまギター前に出てる感じではないというか、リードトラックにもなった開幕の「Flock Of Seagulls」もリズムが先行していてキメがおそろしくかっこいいし手数の多いドラムとそこにザクザク切り込み鋭利なベース音聞いてるだけでも楽しいです。Jesus Lizardを参考にしたとも言ってて確かにMonkey Trickっぽい曲とかPop Songっぽい曲とかもあるんですが、個人的にMinutemenをめっちゃ思い出す感じでMinutemen→Jesus Lizardって線を引いたらその次に浮かんでくるバンドがSPOILMANでしょう、今作はそういう系譜な感じ・・・と言いつつ、最後のNothing Man~Solid Greenの2曲がハードコア出自のバンドが音もスピードも削ぎ落としてスロウコアだったり、それに近い不穏な路線いくやつをやっててここマジでフェチなので飛び上がりました。1stで静寂パートを担当してたBODYとかを拡張したような印象で、最小限の音を紡いでずっと緊張感を持続させて・・・みたいな、最終曲のSolid Greenとか後半大爆発してShellac化してシャウトかますってのがもう好みすぎて泣いた・・・。

 

 


ユニオンの見出しにて「スティーヴ・アルビニが好きな人は全員聞いてください」というコメントがフロントマンのカシマ氏によって書かれていたわけですが、まさしくぶっ刺さってきたという感じでアルビニ録音ってよりアルビニ本人がやってたバンドやその周辺シーンをかなり思い出し、それこそRapemanやそっから分離したShellac~Jesus Lizard、あとちょいちょいSlintの名前出してましたがそういうシカゴ~ルイビル、あとNirvana初期とかMudhoneyとかパンク寄りのグランジ等あの辺のUSアンダーグラウンド好きな人なら間違いないです。こんなTouch and GoとかAmphetamin Reptileとか僕の大好きな時代の大好きなレーベルを想起するような音を2021年聞けるとは思いもしなくて、ここまでやられると完全に屈服するしかない・・・。本当にピンポイントに一番刺さるとこやられた感じで本人達も好きな音楽を詰め込んだけどきっとこういうの聞きたいって人はいるはずと1st時に言ってましたが、まさしく完全にその通りに・・・。

とは言いつつ、ポストハードコアがどうとかアルビニだとか何も考えずにむしろこれ入口になるって人も多いと思えるほどシンプルにかっこいいですよね。わかりやすいというか、ハードコアやグランジが苦手って人にも全然いけると思うし、SNSやインタビューでニルヴァーナの名前が出るのってそういうとこだと思うんですよね、ジャンルの垣根をぶち壊して色んな人に刺さるアルバムだと思います。

 


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今作、ユニオンが主宰してるKerosene Recordsからリリースということで僕はレーベル自体初めて知ったんですが、名前からしBig BlackだったりKerosene 454を連想する確信犯でこのレーベル追うとかなり熱い現代のポストハードコアシーンが形成されていて、激情とかとも通じるsassya-とかインダストリアルやポストパンク寄りのThe Keeleyとかが所属しててどっちも新譜ヤバイんでセットで是非とも。両者ともSPOILMANと交流深いアーティストですがここ一帯のシーン激熱すぎる、基本的に後追いで90年代を追い続けえる自分みたいなものにとって救いみたいなもんです。

 

あと最後に大好きなAmphetamin Reptile Recordsのコンピレーション貼っときます。ぶっちゃけSPOILMANここに一曲混ぜても全く違和感ないよな・・・

sora tob sakanaとか

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ほぼ日記、とsakana聞き返した感想です。

うちの会社にちょくちょく出入りする営業さんにそこそこ音楽の話できる方いて、前に流れているスピッツの曲の話題でちょっと盛り上がり僕自身、というか向こうも大ファンってわけじゃないんですが、なんとなくどんなアルバムがあるか一通りわかってて話せるくらいには聞いてる方で。で職場で丁度butohes流してたんですがたまたま聞いて反応が大きかったのでちょっと踏み込んで聞いてみたら元々その方sora tob sakanaの大ファンらしい。で解散してしまったロスがすごくてそれ以降色々掘ってても全然次にハマれそうなバンドがいない、と悲しみを背負ったところでbutohesはsakana解散以降に聞いたアーティストで一番しっくり来たとのことです。People In The Boxを激推ししといたけどまだハマれてなかったとのことでリリース多いので簡単に解説はしました。

でbutohesの件、自分のことじゃないけど知人のバンドなので僕はめちゃくちゃ嬉しいんですがbutohesのライブ会場とかで遭遇したらそれはそれで嫌だな〜みたいなこともちょっと思いつつ、だって普通に趣味の知り合いとか友達とかといるだろうし気まずいっしょ・・・いやあんまなさそうだけど・・・ないか?sakanaの都内公演ほぼ全て通い詰めてたって言ってたし本気になれば全然ありそうですね。

てかbutohesの藤井さん、sakanaの作曲やってる照井さんの大ファンでsakanaの前にやってたハイスイナサの方にもすごい詳しい方だしまぁ腑に落ちるとこかなりありますね。サカナ、自分もまだにわかなとこあるんで、結構好きで1stとEP2枚は結構聞いたしレンタルに無くて買ったくらいにはファンですがまだ聞けてないとこもあるんでちゃんと聞こうと思います。あとうちの会社に来るときも普通にサカナのトートバッグできてたみたいで全然気づかなかった・・・話のネタにもなるし、普通に僕も好きなアーティストなので・・・てことで順に聞き返しました。


sora tob sakana(2016)

sora tob sakana : sora tob sakana | HMV&BOOKS online - FPJ-40004

てことで1st、リリースの中ではたぶん最もガチガチに残響レコード色が強くて普通に代表曲の夏の扉とかもろエモだなぁと思いました、結構ヘヴィだし・・・オルガンが入ってるとこがすごい照井さん要素って感じしますが、当時15とか16?とかの少女たちのグループってことで売り出してたっぽくだからというか純粋無垢に着飾らない歌唱法がちょっと無機質に感じるんですよ。絶妙に残響っぽい冷たい感触と合うなぁとか思ってると割と曲は熱い展開からめちゃくちゃギター歪んでたりもしていて良い・・・。あと「広告の街」これたぶん代表曲なんですけど、残響のマスロック要素とはまたちょっと別の方向というか、確かにマスロックだけどこれCorneliusのPointじゃん!ていう、そっちも入ってるんだって衝撃。言われてみればあんま交わって考えたことなかったけどPointってマスロックとかなり感触近いかもしれない。大名曲ですね。

 

cocoon ep(2017)

alight ep(2018)

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EP二枚、いやまとめるものでもないけどまだバンドサウンドっぽいなぁと思ってた1stからぐっと音楽性広がったって印象あります。cocoonに入ってる「タイムマシンにさよなら」とかちょいフューチャーベースっぽいしね。で今聞いてもこれヤバすぎる・・・昔alight epの1曲目「Lightpool」初めて聞いたときイントロからもうとんでもなくて、リフとリフが高速で絡み合って頭おいつかないくらい展開していくしこれで歌乗せるんだ・・・ていう。しかもキャッチーだし。あとドラム、IDMとかドラムンブレイクビーツを更にバンドサウンドでやってるみたいな印象も受ける程にキレッキレです。鳥肌立ってテンションぶち上がった記憶あるしそこから続く「鋭角な日常」なんて、鋭角って言葉やっぱ残響レコードの所謂ナンバガ以降のジャキジャキなギターロック達のことを散々「鋭角サウンド」て称されてきたわけじゃないですか、色んなメディアで、久々にその文字を見た気がするし当事者によるsora tob sakanaというアイドルユニットの皮を被った回答ですよね。楽曲の方はだからと言ってジャキジャキのギターまみれの殺伐・・・てわけでは全くなくむしろギターは一つの飛び道具くらいで複雑に展開してくんですが、そこも若干冷めた感じありかなりクールですね。

1,2曲目の印象から強靭なマスロック要素をより強めたのがalight epって感じしますがB面は割とキャッチーにまとめられてて、cocoon epはエレクトロ要素との折衷って感じでしょうか。まぁcocoon側にも「夢の盗賊」はバチバチにマスロックなイントロで、やっぱロックファンとしてはぶち上がっちゃうけど、「夜間飛行」とかは出世作New Strangerに繋がるマスロック由来の複雑なギターリフとエレクトロ要素の打ち込みリフレインの調和って感じがしました。前にハマったときもこの2枚ばっか聞いてた記憶あるんでやっぱ好きです。

 

New Stranger(2018)

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すごく思い入れある作品、、、というかここまで書いといてなんですが僕はアニオタなんで普通にハイスコアガールの大ファンなんですよ。てか白状するとsakana聞いたきっかけアニメからですし、この曲聞くと普通に最終話とか思い出してボロボロ涙出てきてもう音楽的視点から聞いてみよう!とか全くできませんね。てわけで思い出補正強くあてになりませんがやっぱ良い・・・先ほどの夜間飛行のエレクトロ要素がアニメのコンセプトであるゲーセンっぽいピコピコ感を出した結果残響要素ほぼ無くなり、普通にキャッチーになってるんで入り口として最高だと思います。でB面も良くて「silver」とかはファンキーな要素強いロックバンドに照井さんらしいオルガン入ってるって感じで、「発見」聞いたときめっちゃポストロックでかなり驚いて、確か発見をきっかけにsora tob sakanaってアルバムではどんな感じなんだろう?て気になったのが最初でしたね。

 

flash(2019)

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flashは二期OPでNew Strangerのゲーセン感残しつつもっとバンドサウンド強くしたって感じでしょうか、アニメ見てた時は最終話前まではこっちのが好きだったな・・・。でこっちもB面がすごい好きで「パレードが始まる」は珍しく完全にエレクトロニカな方向行ってて路線変更感もあり同年のフルアルバムと繋がるんですが、「踊り子たち」は・・・さっき聞いて今ぶち上がってますがこれめちゃ好きなやつですね。ふわっとしたオルガンとか浮遊感あるノイズとか入ってるバンドメインの曲でポストロック的にスケール感広げていくんですが、あえてドラムの録音とか生っぽく全体的にローファイに録ってるのがかなり良くて、曲の方は音を広げてるのに録音の方は密室感があるってのが好きなんですよ。00年代前後のポストロック思い出すというか、ドンキャバとかモグワイアルビニ録音で録ったのをちょっと思い出します。

 

World Fragment Tour(2019)

sora tob sakana/World Fragment Tour<通常盤>

フルアルバムでぶっちゃけ前ハマったときここで止まってしまったというか、全然覚えてないんでちゃんと聞いたこと無かった・・・てことで完全に新鮮な気持ちで聞いたら「knock!knock!」でびびりました。インド?てかめちゃエキゾチックな色強くて、もうバンドより完全にエレクトロ要素の方が強いんですが、今までのマスロック部分を打ち込みに担当させてバンドの方はシンプルになった分幅を効かせてるって感じします。今までの残響以降のマスロックを深化させ続けて最終的にこうなるのポスト残響としてめちゃくちゃかっこいいですね。まだ第一印象止まりなのでもうちょっと聞いてみます・・・。

で聞いてて思ったんですがメンバーの歌唱力とか表現力がぐっと上がってて普通にそれに合わせて演奏を複雑化せずそれを生かすようにシフトしていったって見方もある気がしてきました。無機質な質感が減ってるというか、実際同時期に出てるシングルでは牧歌的な曲もあったりするんですよね。

あと「暇」て曲遊び心溢れる箸休め的な曲だと思うんですがこれかなりCornelius思い出してやっぱ多少意識はある感じします、あと「タイムトラベルして」はアメフトとかそれ以降のエモリバイバル思い出すリフが出てきて大名曲、この曲めちゃくちゃハマっちゃいました。


終わりです。アイドルということでメンバーの変遷もあったり、作詞面でも初期から一貫してるものやストーリー性も強いようでそういう世界観の方からレビューしてるブログとかは割と見るんですが、ぶっちゃけ僕はまだ歌詞ちゃんと聞けてないんでノータッチで・・・。あとセルフタイトルとかシングルまだありますが機会あれば・・・最後にこれもさっと聞いたsora tob sakanaのメインコンポーザーである照井さんによるハイスイノナサ

動物の身体

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聞いたんですが、もろ原型でした。びっくりした、こんなにまんまだったっけ?難解だしIDMっぽいな~となる部分も多いんですが、普通にヘヴィな曲もあってぶっちゃけドンキャバとかそっち方面のポストロック思い出すとこもあった・・・。

元々People In The Boxのファンなのでバンドで仲良かったの知ってるし(PeopleのライブDVDでハイスイノナサのメンバーが出てきたことがありそこで知った)、このアルバムだけTSUTAYAで借りて何年も昔に聞いた記憶あるんですがすっかり積んでいて、sakana経過以降に聞くと解像度爆上がりです。というかあのときポストロック余り好きじゃなかったしな・・・。ハイスイノナサでやったエクスペリメンタルにやりたいこと突き詰め深いところまで潜ってしまったのを、どこまで世界観を殺さず外に広げられるかってのがsakanaだったのかなという気もします。ポピュラー方面への挑戦というか。あと牧歌的な雰囲気の曲とかもあってこの頃からやってたんだなーと言う。今ならドハマりする予感してるしこっちももうちょい聞きます。

 

最後に公式で挙がってるマジでヤバイ動画貼っときます、ボーカル無いですが本人達の演奏動画で、これだけ聞くととてもアイドルの楽曲とは思えない・・・

 

kusodekaihug2.hatenablog.com

上半期まとめ2021

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今月SPOILMAN新譜も控えてたりKarate再発に胸をざわつかせたりしてますが、とりあえず聞いた1-6月の新譜まとめです。上半期ベストとかを選べる程聞いてないので、代わりに聞いたもの全部に簡単にコメントしていくやつ書きました。あんま自分から掘らなかったので話題作ばかりですね。


Wolf Alice - Blue Weekend

Wolf Alice - Blue Weekend [Softpack] - Amazon.com Music

前作結構好きで、UKっぽい透明感あるサウンドのままヘヴィでジャキジャキなグランジ化してほしいというのは僕の勝手な要望があり、ジャケ見てダークだったしマジでそれあるんじゃね!?と期待、そしたら1曲目もうちょっとドリーミーというかインディーポップ寄りでこれはこれでいいけどそっちか・・・みたいな気持ちになってたら普通に重い曲「Lip Stick On The Glass」「Play The Greatest Hits」とかあって笑顔になりました。

 

Mogwai - As the Love Continues

Stocks at Physical HMV STORE] As The Love Continues : Mogwai | HMV&BOOKS  online : Online Shopping & Information Site - ROCKACT140LP [English Site]

元々好きなバンドなのに未だ聞いてないのまずいと思ってさっき聞きました。でA面何曲か聞いてエレクトロ路線の打ちこみビートにノイズギターが乗って今作良い感じの折衷なのか・・・?とテンション上げてたら「Ritchie Sacramento」「Ceiling Granny」みたいな普通に90年代思い出すバンド感ある爆音オルタナが続いてかなり好きなアルバムだということが判明。「Fuck On Money」は懐かしのスロウコアっぽい路線で突如大轟音パートに飲み込まれるとこはもう職人芸で泣けます。最初期のTen Rapidをアップデートしたような印象もあり、ツイッタースマパンとかと比較されてたのも納得したしもっと早く聞いとけばよかった・・・。ジャケットも好みだし、近年の彼らでは文句なしにベストですね。

 

Faye Webster - I Know I'm Funny haha 

FAYE WEBSTER - I Know I'm Funny haha :LP | Newtone records

これも前作結構好きでさっき聞きました・・・人の上半期ベストで見かけて聞いたんですがステラ・ドネリーのライブに乱入してヨーヨーやってた子ってイメージが強すぎてそういうかわいらしい感じのSSWかと思って聞くとイメージ真逆、トロピカルな雰囲気漂う激渋インディーフォークでびびります。もうちょっと聞きたい。あとリズム隊骨太すぎるっていうか低音太すぎて他の音はふわっとしてるんで妙に癖になります。

 

black midi - Cavalcade

CAVALCADE / カヴァルケイド/black midi/ブラック・ミディ|ROCK / POPS /  INDIE|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

先行曲「John L」聞いてこれZAZEN BOYSの新作?と思っちゃうくらい寄ってたんですがアルバムはもっとマジでわけわかんないくらいカオスになってるんだろうなと予想。そしたら意外にそうでもなかった・・・というかスロウペースで歌で聞かせるメロウなナンバーとか、マスっぽい曲も前作Schlagenheim程エネルギー暴走してる感じはなくむしろジャズが中心にあるようにも聞こえてきます。もう参照元とか考えるのがアホらしいくらい闇鍋的な作品でポストパンクとかいう言葉も野暮だし、サウスロンドンってそういうバンドが多い気もするね。

やっぱJohn Lかっこいい。僕はこの曲マジで好きで繰り返し聞いちゃうんですが、ZAZEN BOYSだけではなくAhleuchatistasとかSweep a Leg Johnyとか(この辺はキンクリ経由でも繋がりますが)大好きなマスロック思い出すのでマジでピンポイントでツボですね。

 

Shame - Drunk Tank Pink

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かなり好きなアルバム。前作からポストパンクの旗手扱いされてましたけどベースぶっといとこ以外に個人的にポストパンク感じず、むしろライブパフォーマンスとか見てると激パンクバンドじゃんとか思ってたんですが、今作逆にギャング・オブ・フォーとかXTC思い出す鋭角ギターリフを軸に高速展開してく曲多くて、キレキレに敷き詰められたドラムからも確かにポストパンクっぽい・・・となりました。でもフレーズにそれを感じただけでファンクとかディスコに寄るポストパンクではなく、基本的にロックの衝動たっぷりなのがいいですね。ストレートに熱くなるというか。

 

Black Country,New Road - For the first time

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話題作。僕はこれ聞いてSlintっぽい・・・というか2曲目の「Athens, France」聞いてこれSlintのGood Morning,Captainじゃんとかなりテンション上がったんですが、あの辺のSlintとかRodanとかのルイヴィルのシーン一番好きなとこなので、まさかそこを参照するバンドがサウスロンドンから出てくるとはという予想外の喜びがありました。「Sunglasses」はRodanっぽい。

で曲によって勿論様々な色があるんですが、爆発させるってより大所帯バンドでホーンセクションもガッツリ取り入れてカオスに展開してくって感じで、ツイッターではキング・クリムゾンと比較してる人もいたし、ノイズ要素や曲展開の仕方からソニック・ユースから切り込んだファラ氏の記事(Black Country, New Road "For the first time"|ファラ|note)も新しい視点でかなり面白くて、それぞれの個人史によって連想するアーティストが広いの良いなーと思いました。僕が見てるのも本当に一面でしかないんでしょうけど。

 

Squid - Bright Green Field

BEATINK.COM / Bright Green Field

こちらもサウスロンドン、WARPからでこっちはディスコパンクとは違った路線から踊れるポストパンクに接近してて個人的にFoalsの初期とか思い出します。ボーカルがめちゃThe Fallのマーク・E・スミス思い出すちょいとヒステリック入った感じがとにかく好きで、バンドサウンドのダンスビートにこういうフリーキーなボーカル乗るだけでいいですね。

 

Parannoul - To See the Next Part of the Dream

파란노을 (Parannoul): To See the Next Part of the Dream Album Review | Pitchfork

話題作。韓国のバンドですか開幕リリィ・シュシュ引用からのNHKにようこそのアニメからサンプリングしてたり、インタビューでSyrup16gBURGER NUDSのファンを公言したり、こういう露骨にオタクにぶっ刺さるのピンポイントでやりつつエモ+シューゲイザーやるっていうマジか・・・狙い撃ちされた感あるけど本人も好きなもの詰め込んでるだけなんでしょう、かなり好きです。

シューゲイザーにしてはノイズが重くてエモグランジとかスペースロックの系譜感じて、ドラムも硬い感触なのがめちゃ好み。しかもこれ演奏しないで全部DTMで作ったらしく驚愕です。パソゲイザーじゃん。

 

カネコアヤノ - よすが

CD『よすが』 | カネコ商店(カネコアヤノ公式オンラインショップ)

アヤノ、好きだ・・・。

 

ミツメ - VI

VI(シックス)アナログ/mitsume/ミツメ|日本のロック|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

前作は演奏ミニマルにして歌はポップにって印象だったんですが、そっから比べると割といつものミツメっぽさがあり、で更にミニマルになってる上に曲は変化球続きな気がします。ギターそぎ落としてより素材感があり、バンドの組み立て方というか輪郭がはっきりわかるし、だからこそリズムへのアプローチとか曲展開が映えてる気がします。

 

既踏峰 - 夢をみる方法

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ストパンク~ネオアコギターポップの音を鳴らす宅録バンド(ソロ?)の2作目でジャケットがあまりにもかっこよすぎる・・・。前作はミツメとかフィーリーズとかが引き合いに出される感じでその中からもう少しドリーミーな展開とかシューゲイザー感じる部分もあったんですが、今作もっとアンサンブル強めというかテレヴィジョンやオレンジジュースを思い出すような、単音ツインギターの絡み合いを重点的に感じて「夏がすぎる」「へんな恋」とかアウトロの詰め込んだ展開にキュンときちゃいますね。

 

butohes - Lost In Watercycle

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先行シングル「Hyperblue」が公開されたときかっこよすぎて楽しみだったEP。クリーンなギターリフを重ねて音の波で埋め尽くしていくんですが、その中からメロディが自然と浮き上がってくるような、轟音とは違うんですがこの透明感のある重厚なギターサウンドがめちゃくちゃ気持ちよかったですね。インスト系のポストロックと歌もののギリギリ中間を縫うような歌メロが個人的にかなりツボだったというか。ボーカルの方がエンジニアも兼ねてるとのことで彼のアンビエント趣味が強く出たというB面のエクスペリメンタルな路線から自然とバンドサウンドに帰結してく流れも良かった。

 

Mekubase - Monolog EP

Monolog(EP)/Mekubase|音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora ~“WALKMAN”公式ミュージックストア~

先行公開された「モノクロの街」のイントロからもうこの夏にぴったりのキラキラとしたギターポップでド田舎の実家戻りながらめちゃくちゃドライブのBGMにさせてもらいました。でEP出て聞いてみたらもうちょいオルタナ色強く、シューゲイザーとまでは言いませんがギターポップシューゲイザーへと変化するその前夜感・・・というか普通にRideのそこまで轟音じゃないバージョンという言葉がよぎり、ていうかボーカルの声良すぎる・・・。

元々Elfs In Bloom~Happy Vally Rice Showerで活動していたたびけん氏がギター及び作曲で参加していて、そっちからもう大ファンなんですがもろ通じるとこもあり「Karenみたいなバンド組みたいよね」という話から結成されたようです。

 

The Planet We Can See - Ocean of the Stars

Mississippi Khaki Hairのメンバー所属、THE PLANET WE CAN SEEの新作CD-R販売スタート - 音楽ナタリー

Misisippi Kharki HairのフロントマンTaito氏による新バンドで先日ライブにも行ってきました。音源では浮遊感のあるキラキラとしたシューゲイザーで最初The Radio Dept.辺りと重ねて聞いてたんですが、ライブで見たら既存の曲、あと未発表曲も含めかなり踊れました。Misisippiの頃からフランツ~インターポールとかのポストパンリバイバルっぽさありましたがやっぱり根本は近いとこにありアウトプットの方向性が違うというか、こっちはもっとDEVOとかUltravoxシューゲイザー通過しましたみたいな色で、未公開曲ではめちゃくちゃエッジが聞いたThe Walkmenみたいな曲もあって音源楽しみです。轟音で踊れるってライブで一番気持ちいいやつですからね。

 

For Tracy Hyde - Ethernity

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今回アメリカがテーマということで、事前情報通りグランジオルタナ路線っぽい曲がドリームポップ経由の透き通ったヘヴィさみたいのがあってかなり好きでした。あと「Welcome To Cookieville」のイントロがもろリアル・エステートで超テンション上がり、アウトロの仕掛けもリアル・エステートの2ndで最後の曲のアウトロが一生続くあれを思い出してしまい超絶笑顔に。で次の「Radio Days」はイントロがスマパンのオマージュでそっから歌詞にペイヴメントが登場してきて・・・ていう、おそらくペイヴメントが2ndでスマパンについて歌ったことのオマージュだと思うんですが、とにかく最高ですね・・・。

  

Modest Mouse - The Golden Casket

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USインディー聖地オリンピアより、カルヴィン・ジョンソン一派としては一番売れた印象のあるモデスト・マウス。もう大御所ですね。先行トラックからかなりドリーミーな感じで、元々フロントマンであるアイザックのヴィジョンを実現するため00年代以降は色々取り入れてったバンドでしたが、ここまでくるともうなんでも有りというか好き放題やってて、ダンスミュージックには寄らずにファンキーになってる印象でライブとかでめちゃ踊れそうな感じ。とは言いつつギターフレーズの節々からGood News for People Who Love Bad News期を思い出すかも。 

 

Sleater-Kinney - Path Of Wellness

Sleater-Kinney: Path of Wellness Album Review | Pitchfork

モデスト・マウスに続きオリンピアの90sを代表するインディーロックバンドことスリーター・キニーの新譜で、僕は彼女達を中心としたキルロックスターズとかあの辺のライオットガールが元々好きだったんですが(最近はサブポップから出してたっぽい)、昨今の音源ちゃんと追えてなかったけどモデスト・マウスと同じタイミングで出て、好きな時代の好きなシーンの人達がまだ現行で続けてくれてるのいいよなぁとか思って聞きました。そしたら現行のUSインディーをアップデートしたバンドらしいアンサンブルを殺さずアレンジの幅を広げてるといった感じで、割とサイケやミニマル感じる曲もあったりでトリッキーだしめちゃかっこよかった・・・。まだ第一印象止まりなんでこれからもうちょい聞きます。どうやらメンバー抜けてたり直前のアルバムでセイント・ヴィンセントと組んだりしてて変化の時期だったぽいですね。

 

Cloud Nothings - The Shadow I Remember

THE SHADOW I REMEMBER / ザ・シャドウ・アイ・リメンバー/CLOUD NOTHINGS/クラウド・ナッシングス/世界同時リリース  / ボーナストラック収録|ROCK / POPS / INDIE|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

Cloud Nothingsはいつだって最高。

 

Fiddlehead - Between the Richness

インディーロック名門RFCRからでこのレーベル近年ハードコアルーツのバンドが多数リリースしててかなり好きなとこです。でそんなFiddlehead、シンプルだけどこういう歪んだギターをガンガン鳴らしてエモーショナルに叫ぶみたいなのマジで良い・・・。マスとかポストロック要素もあるエモリバイバルとも距離あるし、ハードコア強いエモと言って激情系に行くわけでもなく、ストレートに”ポストハードコアがメロディアス化した”という90sっぽさが強くて好きです。

 

Tigercub - As Blue as indigo

As Blue As Indigo : Tigercub | HMV&BOOKS online - BLAME004CD

上記のFiddleheadやCloud Nothingsからサブスクが自動に流してきたオルタナ系の新譜をぱーっと聞いてたらなんとなくグランジ~ポストグランジ感のあるバンドが多くて、でこれは一応そん中で一番気に入ったやつです。90sシアトルのグランジっぽさがあり、所謂「ニルヴァーナっぽい」というだけじゃなく、グランジ本来の変拍子とかサバスっぽいリフとかも継承した感じで、割と派手で歌もキャッチーなのに曲はより複雑になってるのもかっこいい。ストテンとかキャンドルボックスとか思い出す感じでRoyal Bloodとかも近いなーと書きながらそっちが新譜出してたことにも気づいたり(まだ聞いてません)・・・。

 

Danny Elfman - Big Mess

Danny Elfman/Big Mess

元々映画のサントラとかを作ってた人らしくじゃあえらくコンセプチュアルでプログレッシブな作品でもくるのか?と思いつつツイッターの音楽好きで盛り上がってたので聞いてみました。そしたら大幅に予想外だったメタリックなニック・ケイヴとも言える音を鳴らしててちょっとインダストリアル味もあるし、何よりとにかくギターリフかっけえ~!みたいな脳みそ空っぽにして聞いてもロックの衝動があってすごく良かったです。てかこれオインゴ・ボインゴの人らしくてそれもまた全く印象違ってびっくりした・・・。

 

The Spirit Of The Beehive - ENTERTAINMENT, DEATH

普段アンビエント方面に強い知人にオススメしてもらったのもあり、完全にエレクトロ寄りのアーティストだと思って聞き実際1曲目からそうなんですが、途中急にインディーロックでバンド化するんですが余りにも唐突な転換にびっくりした・・・。シューゲイザーの系譜らしいけどどうやらメンバーにエレクトロニカのヤバイ人が参加してるみたいでその色が強まったのが今作、ぽいです。

しかしジャンルのぶった切り方がすごくて、元々打ち込みビート+シューゲイズってのは個人的に好みなんですが、今までのそういうバンドと同じ聞き方できないくらいノイズ要素もギターが出すノイズなのか、打ち込みが出すノイズなのか・・・完全に溶け込んでしまってるし、グリッチ感もあってでもあくまでインディーロックの枠で囲ってポップに聞かせてしまうところとか、あんまり言語化できないですねこれ・・・。

 

Japanese Breakfast - Jubilee

ミシェル・ザウナー率いるJapanese Breakfast、新作アルバムリリース! | BELONG

元々シューゲイザー文脈とかで語られてたアーティストだし前作とか最近の潮流考えるとドリームポップ純度高めてくるかなと思ったんですが、あんまそういうふわっとした質感よりシンセポップとかの80sのキラキラ感とかが強まってて良かったです。全体的に靄がとれた感じ。

 

Home Is Where - I Became Birds

Home Is Where – I Became Birds (2021, File) - Discogs

bandcampで適当にディグってたら出てきたエモバンドで、結構ヘヴィなので曲事態はポップですがハードコアな方向からも聞けると思います。アコースティック要素強めでエモってよりはNeutral Milk Hotelスクリーモが混じっているという方がしっくりくるかも。曲少ないですがかなりかっこいいです。

 

Glitter - Life Is Not A Lesson

これもbandcampのレコメンドで知ったんですが12曲20分というどんどん曲が飛び出してくるこの感じまさしく90sのノイジーなUSインディーとか思い出すんですが、広義の意味でオルタナって言いたくなるようなジャンクギターにグッドなメロディが乗るノイズポップ集。なんとなくルー・バーロウとかあの辺思い出す感じで宅録感強めで聞いてると口角緩みます。

 

Minturn Pilot - Childhood Send 

bandcampのスロウコアタグを漁る習慣で見つけたバンドでLowercaseとかの90sジャンクロックっぽさもあるんですが、呪術的なボーカルとかも出てきてこのダークな感じはゴスとかのが近いかもしれません。

 

Pale Waves - Who Am I?

Pale Waves】近年最もブレイクしたUKロックバンド、待望の2ndアルバムを2021年2月に発売決定! - Virgin Music Label  & Artist Services | the independent music distribution and services solution

前作出したときインタビューでニュー・オーダーのカバーとかしたいと言ってて楽しみだったんですよね(まぁなかったけど・・・)。そういえば新作出るってなって次グランジかもよみたいなツイート見て密かに期待してたんですがアヴリル・ラヴィーンをリスペクトしてるってなってそっちか~となり何曲か聞いて確かに~!となって終わっちゃってました。

 

揺らぎ - For you, Adroit it but soft

揺らぎ/For you, Adroit it but soft

EPのときと全然印象が変わり、てかもうジャンルの垣根みたいのはほぼないのがやっぱデフォになってるのかなぁと感じるんですがやっぱシューゲイザーもそうで、轟音シューゲでもドリームポップ方面でもなく、どことなくアンビエンス漂いつつ自然体のまま色んなアプローチを見せててエレクトロ要素も自然と合流してきます。全体的に静寂パートが多くてギターによる轟音もあくまで飛び道具の一つって距離感がすごくよかったです。マイブラよりモグワイって言いたくなる感じ。

 

GRAPEVINE - 新しい果実

GRAPEVINE | 新しい果実 | ビクターエンタテインメント

一応リリース全作追ってるし、ライブも行ってたのでまぁまぁファンのはずなんですが、僕は相変わらず彼らがやってることが全くわからない・・・。もう参照元が普段僕が聞かない範囲のところかもしくは昇華しすぎて完全にオリジナルサウンドをやっているのか、たぶん両方でしょう。

今作、とくに意識して聞かなくても韻踏みまくった歌詞が気持ち良く頭に入ってきて「新たなフルーツ」「アダムとイブ」「あなたは食う」とか「新たな普通」「何かが狂う」とか、ユーモラスさを損なわず言葉に含みを持たせるの相変わらず天才的すぎますね。でそんな開幕「ねずみ浄土」先行公開時からずっと好きだけどどういう音楽かさっぱりわからず、どうやらネオソウルの影響大らしいです。前作もアンビエントフォークとか呼ばれてたけど、元々初期からギターロックとかオルタナとか言われてる同期とは全く違った、それこそ黒さを昇華したブルージーなロックの空気強かったですが今回もっと表に出てきてる気がします。感覚としてはSingとかRoadside Profetsとか、ちょっとスピリチュアルさ入ってきた頃思い出しつつまだ全然聞けてないんで聞きます。もっと詳しい方の全曲解説とか見たい・・・。

 

NOT WONK - dimen

NOT WONK/dimen<初回受注限定盤>

音楽趣味合う知人が今年のベストって言ってたんで聞きましたが、マジでびっくりした・・・もうエモとかパンクとか言ってる場合じゃないっしょって感じで、割と自分の音楽趣味の範囲内というか近い感覚の人がやってるバンドと思ってたら、全然遠くを見ていたというのがハッキリわかりすごいなぁ・・・と寂しさが若干ある感じです。しかもかなり好きなのがまた・・・。

TLでもフランク・オーシャンとかと比較されちゃってるし実際1曲目「spirit in the sun」からそんな感じで、「slow burning」とかも前作っぽさ残るロックからいきなりジャズとかソウル化しちゃうし・・・曲ごとに方向性がってわけじゃなくて1曲の中に全部ぶち込んでるんですよ。しかもぶった切った移行の仕方なのに違和感ないような海外ポップスっぽい太い録音でまとめられてて、意外と自然だし、歌い方もガラリと変えたわけじゃないんですがこのソウルフルさが全然違った聞こえ方になってる。これも詳しい方の全曲解説とか見たい。

 

とがる - 生きていたら逢いましょう

生きていたら逢いましょう - Album by とがる | Spotify

クリーントーンから轟音へと至る王道エモをストレートに鳴らすその直球ギターサウンドに懐かしさを覚え、そこに日本語を乗せるのをとても大切にしているのがわかるというか、とにかく歌の力強くて1曲目「散瞳不良」から涙腺に来ました・・・。シューゲイザー要素もあるので最初ちょっとエモ+シューゲと言うとスペースロック寄りかなと思ったんですがそこまで金属的な轟音ではなく、むしろ空間的な広がりの中ギターリフとかフレーズを聞かせるタイプの曲が多く「誘波」とかアウトロのギターソロがもう激エモです。言葉の延長としてのギターソロというか。

 

崎山蒼志 - find fuse in youth

find fuse in youth” 崎山蒼志 | Something Wonderfulな日には

これもTLで見かけてそういえばRSRで見たことあるけど音源聞いたこと無いなーとか思いながら聞きました。アコースティックの印象があり実際に1曲目もそうなんですが、アコギにしてはえらくジャキジャキでソリッドな音なのがめちゃかっこいいですね。そっからエレキギター入ってきたら逆にそっちはクリーントーンだったりってのも良い。

元々レディオヘッドのアルバム名冠したバンドやってたりゆらゆら帝国ナンバーガールをフェイバリットに挙げてたりしたんですが、そういう印象の音全く鳴らしてなくて、インタビュー見る感じちゃんと現行の海外シーンとか追ってヒップホップからハイパーポップまで意識したらしく、そういうのどんどん吸収してるのマジですごいなって思います。つまるところ周辺シーンや参照元を掘ってないのでよくわからんって意味ですが・・・。

 

Karate | Spotify

   

新譜じゃないけど長らく廃盤になってたKarateが今年からUnwoundやDuster等90sマスターピースを再発しているNumero Groupより再発が始まりました。毎月徐々に解禁されてて、今一番の楽しみこれで(現在4thまで解禁)、エモ化したCodeineというスロウコアとエモのいいとこどりといった作風が途中から急にジャズ化、しかもジャズを取り入れてポストロックへ・・・とかじゃなく本当にジャズそのものに寄ってくのがかなり面白いですね。あとこっち

The Loft - Ghost Trains & Country Lanes (Studio, Stage & Sessions: 1984-2015)

The Loftっていうクリエイション創設期からアラン・マッギーの盟友ピーター・アスターによるバンドで音源も少なく、サブスクだとクリエイションのコンピとかでしか聴けなかったんですが、個人的にギターポップベスト曲と言える程それが素晴らしかったんですよ。でこちらも4月にディスコグラフィを網羅したものが出てきたり・・・と嬉しい旧譜が多かったですね。

 


以上です。アイスエイジとかゴッスピとかダイナソーとかウィーザーはまだ聞いてなくて、あとTempalayとかも人気で「大東京万博」は好きだったけどアルバム収録されたんだっけか・・・。くるりも聞いたけど申し訳ないことにあまり覚えてない・・・サウスロンドン好きなのにドライ・クリーニングとゴート・ガール入ってないのもそんな感じです、出たときは聞いたんだけど。あとなんかオススメあれば教えてください。

 

あとは今月SPOILMANの2ndが出るのでマジで楽しみです。

tree/5000/スロウコア

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treeというbandcampで見つけたマジで素晴らしいスロウコアバンドがいたのですが、詳細全く不明でした。ていうかスロウコアそこまで好きなジャンルってわけじゃないけどマジでドツボにハマるのが何組かいまして、元々きっかけは僕の場合はRodanとJune of 44、あとKarateとか王道のLowとか・・・これだけでも全然方向性違いますよね。

である意味スロウコアって決まったレーベルとか地域とかがなくて各所で同時多発的に出てきた似たような音をそう形容した、というだけで、オルタナらしいというか、でもオルタナって結局グランジもポストハードコアも土着性があったと思うんで(レーベルの色とかかなり)、ある意味本当に音楽性部分だけをなぞる健全なジャンルとも言えます。てことはこのタイプのスロウコア好きだ!てのがあったとしても幅広いジャンルの中それを見つけるのは中々難しく・・・つまり片っ端から聞くしかない。死ぬ程長い前振り終わりですが、treeがオススメですという話。

 

マジで良かった。bandcampのスロウコアタグを掘っていたらジャケで惹かれるものがあり再生、日本のバンドか~となりスロウコアってよりは普通にゆったりとしたオルタナって色もあればフォーキーな雰囲気もあってかなり好きです。めちゃポップだし。そしてミステリアス、だってなんにも情報ないし・・・て感じだったのが昨年見つけたときですね。久々に見に行ったら前気づかなかったのか追加されてたのか、なんとレコーディングに「せだい」の文字が・・・。

せだいもめちゃくちゃかっこいいバンドで、一回ライブ見てるんですよ、TTUDのライブ行ったとき対バンで。割とメンバーの方が知り合いの知り合いだったりするんでもしかしてtreeも近い界隈の人が匿名で曲挙げたりしてるのか・・・?とか思って、詳細わかればライブとか見るチャンスもあるかもとわくわくしたんですが、人づてに聞いたところtreeの前身にあたるバンドが判明。

 

5000ですね。これも5000のメンバーと繋がりがある方(というか普通に友人?)がツイッターのフォロワーにいるのですがそこ繋がりで教えてもらいました。で恥ずかしながら聞いたこと無かったんですが日本の激情の中ではもう伝説的バンドらしく(てかGEZANのレーベルって時点ですごい)、聞いてみたらこれ絶対好きになるに決まってるじゃんと言いたくなるほどキャッチーでついつい耳を惹くギターフレーズの繰り返し、でしかもそのフレーズが1分ちょいで次から次へと新しい曲に繋がっていきまたどんどんリフが出てきます。爽快感ありすぎてこの高速っぷり暴力ですね・・・。

 

でやっぱり僕の敬愛するLovitt Recordsでもそうなんですが、激情系とかでハードコアやってた人達が今度は音引いてスロウコアに寄ってく(Four Hundred Years→Bats And Mice等)てのは結構王道パターンっぽいのかもしれない。tree、全く音源ないですがこのまま継続して次の音を聞けるのを楽しみにしてます。

 

ついでですがこの辺教えてくれた激情系の知人がオススメしてくれたもう一個別のバンド。こっちもヤバすぎる。

激情ってジャンルあんま知れてなかったけど、Lovittしか聞いてこなかったし、マジですごすぎる。激エモだし、僕のイメージより全然カオティックすぎないので普通にエモ聞く感覚でいけると思います。フレーズが切り替わってくところもたぶん激情あるあるなんでしょうけど、マスロックとかを聞く感覚でいけるし、bandcampでフリー公開なので他のアルバムもすごいです。是非とも。

 


追記ですが先ほどdamezumariを紹介してくれた方がSpotifyにてスロウコアのプレイリストを公開していたんですがこれが素晴らしすぎました。Codeine、Red House PainteresやLow、Duster等の大御所をあえて入れずに100曲以上あるボリュームに感服です。全然知らないのも一杯あるし大変参考になります・・・というか1曲目からヤバすぎ・・・

 

open.spotify.com

 

 

邦楽②

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前回に引き続き邦楽オールタイムベスト的なやつです。


 

Boris - Pink(2006)

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ストーナードゥームメタルの流れを汲むヘヴィロックからノイズをつきつめてドローン~アンビエントのような路線でアルバム作ることも多いBoris、実際boris名義とBORIS名義でバンド寄りの作品、実験寄りの作品と分けてきたわけですが、今作バンドですが双方の影響が出てます。初期~中期の名作「Akuma No Uta」「Heavy Rocks」で鳴らしていたヘヴィロック路線から名盤「feedbacker」での抒情的なノイズミュージック要素が融合したかのような美しい轟音、そこにエモーショナルなメロディが浮遊感増し増しでのる1曲目「決別」から余りにも名曲。僕はこれで完全にぶっ飛ばされてアルバム買ったわけですが、そしたらもう「PINK」「俺を捨てたところ」と言った本来のヘヴィ路線であるドゥーム~ストーナー色の強い爆走ノイズチューンに完全にやられました。元々メタルそこまで得意ではないのですが、今作はただ激しいわけではなくサイケデリックな質感がついて回るので所謂ハードロック的な質感があまりなかったし、あと一番の決め手はメロディーがポップなことだと思います。この音で普通に歌がキャッチーなのでめちゃくちゃ入りやすいというか、実際聞く前は敷居高いアーティストだと思っていたんですけどね。 

 

NISENNENMONDAI - Destination Tokyo(2009)

テクノやクラウトロックで得るような一定の間隔でのリズムを追求してひたすら快感に浸るっていう、あの反復の美学とも言えるダンスミュージックを全部生演奏でやりましたってアルバムでSilver Applesの現代版というか、Sucideをもっとオルタナ〜ポストパンク〜サイケデリックを通過した今アップデートしたという感じです。初期はポストパンクを爆音ノイズで塗り潰したようなオルタナ寄りの音楽をやってたんですが、後期は完全にミニマルな人力テクノとも言えるビートミュージックへ向かっていきその中間とも言えるのが今作。ギターリフを軸に反復しながらドラムもどんどんラウドになりロック的に盛り上げていくという、まさしくバンドサウンド好きのためのダンスミュージックと言えます。

そしてライブ盤である「Nisennenmondai Live!!!」もセットで是非、この時期の録音なので初期のノイズロック路線と後期のミニマル路線の中間であるおいしいとこどり、初期の代表曲や未収録シングルの「Appointment」「Fan」もやってて爆踊りできます。

 

ゆらゆら帝国 - な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い(2003)

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ゆらゆら帝国のしびれ、めまいという2枚のスタジオアルバムから厳選というかその楽曲のみで構成されたライブアルバム。とは言いつつライブアルバムの枠を超えた一種のコンセプトアルバムのような側面があり(こういうアルバム好きすぎる)とにかく1曲目からありえんくらいの音圧と爆音ファズギターの嵐に耳がやられるかと思った・・・。ローファイすぎるその録音そのものがゆら帝特有の60~70年代のガレージサイケとかブルースロックのスモーキーな空気で既存の楽曲をコーティングしてしまい、一種の新しいアレンジにすら聞こえて、冒頭二曲みたいにライブの醍醐味を詰め込みまくった爆走ナンバーから「無い!!」のようなメロウ路線はこのくぐもった録音で酩酊感増し増しになってます。個人的に「空洞です」よりも「ミーのカー」派だった自分には彼らのアルバムでベストですね。

 

OGRE YOU ASSHOLE - ペーパークラフト(2014)

OGRE YOU ASSHOLE - 新しい人(2019)

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オウガ、前回ベストとしてラムダ挙げてますが初期と後期で全く音楽性が異なるバンドなので後期の好きなのを二枚。こっちはサイケデリッククラウトロックへと接近したコンセプトアルバムだらけな時期なんですが、この「ペーパークラフト」ではミニマル路線とメロウ路線のアルバムを作ってきた彼らがそれらを融合させたいということで当時の集大成的な作品になってます。その結果CANやノイを思い出すクラウトロックのビートの上で歌ものをやるというまさにミニマル+メロウな作風になっていて、割とリズムやフレーズ自体がこの時期のオウガにしてはキャッチーで、印象的なメロディーが多数登場するというこの手の音楽にあまり慣れてなかった自分にも非常に聞きやすい作品でした。むしろこっからCANにハマるという。

で「新しい人」ですが、ペーパークラフトではミニマルメロウを作りたくて模索してったわけですが、今作はシンプルなソフトサイケな歌ものをやった結果すごく自然体な感じが出ていて、狙わずともミニマルメロウになっている気がします。どちらも大好きな作品で今聞くと非常にしっくりくるんですよね。聴き所を選ばないというか。

 

YMO - BGM(1981)

YMO - テクノデリック(1981)

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小さい頃からYMOがよく流れている家で育ったので結構馴染み深いアーティストなんですが、かと言って元々ロックが好きだったのもあり"テクノポップ"てのに馴染めず(ライディーンとか全然好きになれなかった)大分距離があるアーティストでした。どっかのタイミングで急に電子音楽とかに興味が湧いたとき何聞く?てなって家にあったYMOから掘り下げたのが自分から聞いた最初、そしたらBGMとかテクノデリックって本人達もテクノポップに嫌気がさしてお茶の間に広がってしまったからこそ「子供達をふるいにかけた」アルバムだったらしいですね。てことでドロドロの電子音や不穏なリズムに不気味なヴォコーダーまみれのボーカルとこの実験性強すぎる要素がえらくクールでかっこいいし、そもそもロックに付随したダブやサイケの要素が俺は大好きなのでそういう部分でYMOの変遷の中で一致してきたんですね。でちゃんと聞いてみるとYMOってバンド編成なのでライブ盤バリバリ生演奏だし、テクノデリックに関しては普通にバンドで録ってるし・・・。

てわけで大好きな二枚。方向性は同じでも大分違うアルバムなんですがどっちかってのは選べないですね・・・。BGMはとにかくリズムがマジでかっこよくて、「U-T」とか「千のナイフ」とかきめ細やかにビート敷き詰めてるのにその音一つ一つが濁っている感じとか、テクノデリックはダークでインダストリアルとかの要素もあるし音のループ感も増してて、あと「体操」とかは加工されてるけど生ドラムならではのグルーヴ感みたいのを感じやすくマジで最高。あと「灯」とかの狂ったように動き回るベースラインとか初めて細野さんをベーシストとして意識した瞬間でした。

 

Nav Katze - OyZaC(1987)

Nav Katze | OyZaC+1 | ビクターエンタテインメント

当時日本のポリスとも呼ばれたバンドで実際に1曲目「御七夜の夢」のイントロからもろなんですが、ただサウンド的にはポリスというより80年代中期ごろのニューウェーブ~ポストパンク寄りのもうちょっとソリッドなジャキジャキ感があってポリスよりエッジが効いてます。しかもネオアコとかとも呼応しためちゃくちゃ吹き抜けの良いギターポップが所々顔を出すのもかなり良いですね。

アルバム未収録ですがこの時期のシングル「病んでるオレンジ」がジョイ・ディヴィジョンギターポップ化したとも言える代表曲になっていて、ジョイ・ディヴィジョンもポリスも後に散々リバイバルされてくわけですが、リアルタイムでこの辺のハイブリッドをやってたのがこの時期のNav Katze。しかもこの後Aphex TwinMouse On Marsと言ったIDM勢とコラボしたりする辺りからも元祖オルタナとも言えるかも。


 

終わりです。続きもどっかで。

 

 

あとオウガの2枚は前にここでもうちょっと細かく書いてます。