Cloud Nothingsが新譜を出してこれがめちゃくちゃ突き刺さってきたのでやべ~って言いながらその感情について書こうとしてたんですが、なんか途中からデジャブを感じ・・・
昨年のアルバムのときほぼほぼ同じことを言ってました。ストレートなギターロック的作品が本当にシーンから衰退してしまったのを実感してたタイミングでこれ聞いて、感動が何倍にもなってしまった・・・的なやつです。で前作の記事書いた頃はある程度新しい音楽も聴いてたし、ちゃんと流行もチェック(?)してたはずで本心からだったんですが、最近はもっぱら旧譜掘ってばっかだったから説得力ないなと(笑) 別にちゃんとチェックしてればいくらでもあったかもしれないですよね。昨年もなんだかんだあのあとBullyとかMetzとかSprainとかNarrow Headとかあったわけだし。
The Shadow I Remember - Album by Cloud Nothings | Spotify
でも本当に素晴らしいなと。ギターが一番前に出てきてポップなメロディが乗っかってっていう、日本人のオルタナとかが好きな人にストレートに刺さる感じというか、SNSの知人がこのバンドって海外でそこまで話題にならなくても日本で盛り上がりすぎてるところあると思うって言ってて本当にそれは思います。ピンポイントすぎるというか、00年代ロキノン的な土壌があるロックファンは間違いないだろうなぁみたいな。
元々親やすいローファイインディーって感じの作風からグランジ〜ポストハードコアへ接近して前作でまた初期のようなインディーロックに回帰したわけですが、あのときそれでも感動していたけど今回それを更にバンドサウンドで強靭に肉付けしアルビニ録音でリリース、まぁ本当にオルタナド直球という感じです。殺伐とした焦燥感みたいのはなく吹き抜けがいいのでLife Without Soundsとかに近いかな・・・あちらはもうちょっとパワーポップ寄りな感じしますが。Naraという曲があって多分前に来日したときLOSTAGEと対バンして、そのあとLOSTAGEメンバーのレコ屋に顔を出してたようなのでその一件が元になってるのかなぁとか考えたり、奈良県だったし。嬉しくなりますね。
でなんかこれを記念してAttack on Memoryのライナーノーツが無料公開されて、多分家にあると思うんですが読んでみたら中々面白く・・・
Cloud Nothings、10年前に納品した『Attack On Memory』のライナーノーツ。新作の『The Shadow I Remember』に唯一物足りなさを覚えるとしたら、"Wasted Days"のような十八番の長尺ナンバーが収録されてないことかも。 pic.twitter.com/AruDC09Izw
— 天井潤之介 (@junnosukeamai) 2021年2月27日
あんまりポストハードコアな聴き方したことがなくて前々作のLast Building Burningとかはめっちゃパンキッシュだし金属的なギター音が鋭利でそこでやっとハードコアと結びつけたわけですが、これ読むとあの頃からもろにLungfishとかNation of UlyssesとかDISCHORDの面々が引き合いに出されていて、まぁそりゃそうか、当時俺がハードコア知識なかったから結びつけられるどころではなかったんだなと思いました。あの時はまだUSインディーがグランジ色濃くなったな〜くらいの感想しか多分出てこなかったんでしょう。でアタックオンメモリーは死ぬほど聞いた愛聴盤でしたが、その数年後ハードコア掘って俺がNation of Ulysessとかにどハマりするの自然な流れというか、納得しました。
でまぁこうやって、日々旧譜を漁っているおかげでこういう楽しみ方やアクセスできる場所が増え、参照された音楽も新しい音楽も解像度が増して楽しく聞けるようになるのでやっぱ楽しいんですよね。まだ全然聞き込めてないのでこれから聴きます。またライブ行きたいなぁ。