朱莉TeenageRiot

棚,日記,備忘録

20210426 slak / Gouge Away / Logh

slak

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最近知ってよく聞いてたやつを並べます。slakという東京で活動するインディーズバンドでたまたま好きなバンドやらジャンルやらで検索かけてたらヒットしたのですが、これがかなりツボでした。

2曲入りシングル。sassya-やロクトシチとスプリットを出したりもしてて完全にその辺のポストハードコアシーンとリンクしてきますね。ギターリフぶん回してく感じはBluetipやFaraquetと言った90sポストハードコアを思い出すんですがあの辺のDischord関連と比べるともうちょっと退廃的な音で、一度静寂を挟んでから延々とギターリフを循環させていくアウトロがめちゃくちゃ好きです。個人的にHooverとかの暗黒世界とも通じるとこあると思います。

で2曲目の「cares」は更に不穏さを増してて個人的にLowercaseとかのスロウコア~ポストハードコアなバンドも思い出したりするし、ただLowercase程Slintとかそっちには寄せないであくまでディスコーダントなサウンド+歌メロは結構エモとかにも通じる感じで1曲目「indecision」と同じく、後半で静寂を一度挟むことも相まってかなりドラマティックです。Bastroのライブ盤収録の「Antlers」とかをめちゃくちゃ思い出す名曲。

ハードコア出自バンドが静寂パートで見せる冷たい質感が個人的に大好きなんですがそこからじわじわと熱を上げていくアウトロがどちらもかなりツボで、わかりやすくギアを上げるというよりは静パートを挟むことで一度リセットしてループする中でいつの間にかぶち上がっている温度感と言いますか、ライブとかで聞いたらもう一生続けて欲しいだろうなと思います。しかも序盤だけ聞くとそこまで長尺な曲には思えない感じからここに到達していくのがたまらない・・・。

 

Gouge Away - Burnt Sugar(2018)

BURNT SUGAR/GOUGE AWAY/ボーナストラック収録|PUNK|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

ディスクユニオン新宿パンク館でレコメンドされていたので気になったんですよね。なんかJesus LizardとかUnwoundとかが引き合いに出されていてその二つとも勿論大好きというかもうフェイバリットなので期待しかなく、聞いたんですが本当にその頃の硬質ながらジャンクで疾走してく感じは衝動まみれで最高でした。というか本当に2018年?という感じで先の二つを挙げるのも非常に納得というか、ただそれらより更にエネルギッシュに爆走している感じがあり、ボーカルの絶叫具合からもちょっとカオティック通過した音だと思います。しかも00年代以降ではなく90年台のLovittとかあの辺のインディーっぽい荒々しさが濃い頃を思い出すのがまた最高。

 

Logh - Every Time A Bell Rings An Angel Gets His Wings(2002)

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スウェーデンのバンドで完全に旧譜ですがこれもめちゃくちゃハマってます。仄暗いサッドコア/スロウコアという感じでギターの質感とかはかなり冷たくてまさしく冬にピッタリのサウンド。今はちょっと季節外れですが、スロウコアだからこそ音の隙間のわかるサウンド+こういう冷ややかな淡々としたギターの質感ってのがもうめちゃくちゃに染みます。

で憂いを帯びたメロディーはちょっとエモいというか徐々に徐々に暖めていくような、スロウコア特有のスカスカだからこそ「一人で聞いてる感じ」の中で寄り添ってくれるような相反した感覚がたまらないです。あとは「The Passage」という曲での淡々としたミニマルだからこそ感じるドラムのグルーヴ感ってのもやっぱこの手のサッドコアからしか接種できない成分でこれも最高。淡々としたものだけではなく結構ギターの音色とか揺らぎを重視してスケール観広げてく曲とかもあってポストロックにも通じると思います。やっぱこういうの好きだな~。

 

 

最後に超かっこいいバンドもう一個貼って終わり。