朱莉TeenageRiot

棚,日記,備忘録

アイカツ!のSignalaize!という曲について

STAR☆ANIS - Signalize!/CALENDAR GIRL

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アイカツ!第一期OPにして作曲はCOALTAR OF THE DEEPERSや特撮で知られるNARASAKI。アニメシリーズのスタートを飾る本当に入口となるべき曲ですが、女児向けアイドルアニメのOPとしては信じられないほどに渋い変化球の曲でイントロから釘付けになり、そして妙にシリアスな歌詞にも驚きつつクレジット眺めてたら出てきたNARASAKIの文字ににやつきがとまらなくなった人は僕だけじゃないと思います。そして本編でも第1話中盤からアイドル界を象徴するスター神崎美月によるMove on now!がこれまたかなり攻めた楽曲で「え、アイカツってこんな感じだったの?」となったし、EDのカレンダーガールのアニソン界での確固たる地位も含め、音楽ファンとしては素通りできないアニメだというのをまじまじと見せ付けられるんですね。

NARASAKI氏はディーパーズ、特撮は勿論他にもPlastic Treeやastrobriteなど僕が大好きなバンドにも関わりつつはなまる幼稚園覆面系ノイズ輪るピングドラムといったアニメタイアップでシューゲイザーを流すという両方のオタクとしては夢みたいな方ですが、今作は初期アイカツ!楽曲らしくディスコ調の歌もの。しかしシューゲイザーでもやる轟音の中でもどこかノスタルジックなコード感みたいのがシンセの音色からもめちゃくちゃ出ていて、夢心地な浮遊感はどことなくニューウェーブを思い出すし、重厚な音作りもやっぱりNARASAKIだなとなります。色々予想外だった上に自分の趣味をストレートに貫いてきて最初聞いたとき本当に衝撃でした。

メインターゲット層にはたぶん序盤毎話流れるアイドル活動!(曲名)の方がAKB48風のド王道アイドルポップスで人気があると思いますが、Signalize!は繰り返し聞くことで徐々に好きになってく・・・というかそれこそ小学生時代に何度も聞いたこの曲を時間が経ってから聴くことでめちゃくちゃ深く刺さってくるとかそういうポジションだと思います。

第40話にて、熱狂的アイドルファンだった霧矢あおいが何故自分からアイドルを目指すようになったかを掘り下げる回があるのですが、実は小学生のときに主人公である星宮いちごとのある出来事をきっかけに人前で踊る機会があり、もしかして「見るだけ」ではなく「やる側」になることができるんじゃないか?ということに気づいてしまうエピソードがあるんですよ。何故、第1話であおいがアイドルファンですら無かったいちごをアイドルの道に誘ったのか、個人的にちょっと強引にすら思えたんですがまぁ女児アニメの導入だし、中学生だし単に趣味を親友に布教したかったからってのもあると思うんですが、そもそも根幹にこのエピソードがあったことを考えるととてもそれだけじゃ語れないバックグラウンドを想像してしまいます。

僕はこれにとてつもなく感情移入してしまい、例えばこのブログだってそうだし、絵を描き始めたことや、DTMを始めたこと、クラブに通うようになったこと、全部が全部やる前はすごく遠く雲の上に思えてしまうようなものが誰かにきっかけをもらい、もしかしたら「自分もできるかもしれない」と始めた途端に世界が変わったように見える。今でもこのときの感動を忘れたことはないし強く自分の中で節目として残り続けてるわけですが、そういった気持ちを思い出す回でした。

そしてその回のラストステージで流れた曲がこの「Signalize!」で、そもそも40話時点ではもうOPは変わっててそれが再び流れるという展開自体も熱いですが、歌詞とこのエピソードのリンク具合が凄まじく伏線回収・・・というよりこのために作られたのではと思ってしまう程で、完全に僕の中で「特別な曲」になった瞬間でした。「答えはもっと空の彼方」「いいえ違うよ僕の目にも見えた地の果て」はまさしく大好きだったアイドルに自分もなれると気づいたときのあおいだし(ここに個人的な体験談も重ねてしまいます)、「残酷な夢が夢で夢になるんだ」は本当に象徴的なフレーズです。憧れに向かって一歩踏み出すという歌詞は第一話での星宮いちごにも当てはまりますが、その更に大元となったあおいの、このときのことを歌ってたんじゃないかなぁという気すらしてきます。歌い出しもあおいだしね。

 

ちなみにこの曲、記念すべき第一回OPを飾るにも関わらずやはりカレンダーガールの印象が強烈なのか、Spotifyでの人気はそこまで高くなかったりします(いや高いんですが個人的にもう少し上だと思っていた)。それは曲自体が変化球なのもあるとは思うし、本編でも一期で「神回」扱いされてるのは37話や50話だったりするんですが、第40話は本当にたまたま自分の中の思い出とリンクしたってだけだと思うんですが、そういう意味でも個人的にとても大切な曲ですね。

 

楽曲に関する解説はwikipediaの情報量が凄まじく本当に驚きました。

そして個別ではこちら

必見です。大好きなブログで他にもアイカツ楽曲を多数扱ってますが普段はクラシックメインのブログで、元々がファンク畑の方のようで非常に専門的に楽曲の分析を行いつつただの一アニメファンとして、オタク目線でもアニソンを語るという側面も強くありアニソンに関して一番読みたかった文章って僕は間違いなくこれなんですよ。楽曲元ネタや音楽性に関しての引用元や小ネタもかなりコアなとこついてくるし、これを読むことでアイカツ!楽曲のアニソンファンが多ジャンルの音楽にアクセスするきっかけにもなるし、逆に普段アニソンに触れない人でもアイカツの曲が音楽好きならば無視できるものではないということがよくわかるブログだと思います。現在も更新継続中で非常に楽しみです。

 

ちなみに先ほどのSpotify上の再生数というのはこちらを参照させて頂いてます。

 

ちなみに個人的に大好きなNARASAKIワークスの曲。上記でも触れててアニソンですがこちらは覆面系ノイズでボーカルは早見沙織ですが、彼女のソロ名義のアルバムでもNARASAKIが提供してたりします。


そしてディーパーズ名義でDear Future。ピングドラムのEDでこれが流れたとき鳥肌が立ったことを覚えています。これらの中で最後に知ったのがアイカツ!だったのでSignalize!を聞いたときの喜びは本当にすごかった・・・。