今月SPOILMAN新譜も控えてたりKarate再発に胸をざわつかせたりしてますが、とりあえず聞いた1-6月の新譜まとめです。上半期ベストとかを選べる程聞いてないので、代わりに聞いたもの全部に簡単にコメントしていくやつ書きました。あんま自分から掘らなかったので話題作ばかりですね。
前作結構好きで、UKっぽい透明感あるサウンドのままヘヴィでジャキジャキなグランジ化してほしいというのは僕の勝手な要望があり、ジャケ見てダークだったしマジでそれあるんじゃね!?と期待、そしたら1曲目もうちょっとドリーミーというかインディーポップ寄りでこれはこれでいいけどそっちか・・・みたいな気持ちになってたら普通に重い曲「Lip Stick On The Glass」「Play The Greatest Hits」とかあって笑顔になりました。
Mogwai - As the Love Continues
元々好きなバンドなのに未だ聞いてないのまずいと思ってさっき聞きました。でA面何曲か聞いてエレクトロ路線の打ちこみビートにノイズギターが乗って今作良い感じの折衷なのか・・・?とテンション上げてたら「Ritchie Sacramento」「Ceiling Granny」みたいな普通に90年代思い出すバンド感ある爆音オルタナが続いてかなり好きなアルバムだということが判明。「Fuck On Money」は懐かしのスロウコアっぽい路線で突如大轟音パートに飲み込まれるとこはもう職人芸で泣けます。最初期のTen Rapidをアップデートしたような印象もあり、ツイッターでスマパンとかと比較されてたのも納得したしもっと早く聞いとけばよかった・・・。ジャケットも好みだし、近年の彼らでは文句なしにベストですね。
Faye Webster - I Know I'm Funny haha
これも前作結構好きでさっき聞きました・・・人の上半期ベストで見かけて聞いたんですがステラ・ドネリーのライブに乱入してヨーヨーやってた子ってイメージが強すぎてそういうかわいらしい感じのSSWかと思って聞くとイメージ真逆、トロピカルな雰囲気漂う激渋インディーフォークでびびります。もうちょっと聞きたい。あとリズム隊骨太すぎるっていうか低音太すぎて他の音はふわっとしてるんで妙に癖になります。
先行曲「John L」聞いてこれZAZEN BOYSの新作?と思っちゃうくらい寄ってたんですがアルバムはもっとマジでわけわかんないくらいカオスになってるんだろうなと予想。そしたら意外にそうでもなかった・・・というかスロウペースで歌で聞かせるメロウなナンバーとか、マスっぽい曲も前作Schlagenheim程エネルギー暴走してる感じはなくむしろジャズが中心にあるようにも聞こえてきます。もう参照元とか考えるのがアホらしいくらい闇鍋的な作品でポストパンクとかいう言葉も野暮だし、サウスロンドンってそういうバンドが多い気もするね。
やっぱJohn Lかっこいい。僕はこの曲マジで好きで繰り返し聞いちゃうんですが、ZAZEN BOYSだけではなくAhleuchatistasとかSweep a Leg Johnyとか(この辺はキンクリ経由でも繋がりますが)大好きなマスロック思い出すのでマジでピンポイントでツボですね。
かなり好きなアルバム。前作からポストパンクの旗手扱いされてましたけどベースぶっといとこ以外に個人的にポストパンク感じず、むしろライブパフォーマンスとか見てると激パンクバンドじゃんとか思ってたんですが、今作逆にギャング・オブ・フォーとかXTC思い出す鋭角ギターリフを軸に高速展開してく曲多くて、キレキレに敷き詰められたドラムからも確かにポストパンクっぽい・・・となりました。でもフレーズにそれを感じただけでファンクとかディスコに寄るポストパンクではなく、基本的にロックの衝動たっぷりなのがいいですね。ストレートに熱くなるというか。
Black Country,New Road - For the first time
話題作。僕はこれ聞いてSlintっぽい・・・というか2曲目の「Athens, France」聞いてこれSlintのGood Morning,Captainじゃんとかなりテンション上がったんですが、あの辺のSlintとかRodanとかのルイヴィルのシーン一番好きなとこなので、まさかそこを参照するバンドがサウスロンドンから出てくるとはという予想外の喜びがありました。「Sunglasses」はRodanっぽい。
で曲によって勿論様々な色があるんですが、爆発させるってより大所帯バンドでホーンセクションもガッツリ取り入れてカオスに展開してくって感じで、ツイッターではキング・クリムゾンと比較してる人もいたし、ノイズ要素や曲展開の仕方からソニック・ユースから切り込んだファラ氏の記事(Black Country, New Road "For the first time"|ファラ|note)も新しい視点でかなり面白くて、それぞれの個人史によって連想するアーティストが広いの良いなーと思いました。僕が見てるのも本当に一面でしかないんでしょうけど。
こちらもサウスロンドン、WARPからでこっちはディスコパンクとは違った路線から踊れるポストパンクに接近してて個人的にFoalsの初期とか思い出します。ボーカルがめちゃThe Fallのマーク・E・スミス思い出すちょいとヒステリック入った感じがとにかく好きで、バンドサウンドのダンスビートにこういうフリーキーなボーカル乗るだけでいいですね。
Parannoul - To See the Next Part of the Dream
話題作。韓国のバンドですか開幕リリィ・シュシュ引用からのNHKにようこそのアニメからサンプリングしてたり、インタビューでSyrup16gやBURGER NUDSのファンを公言したり、こういう露骨にオタクにぶっ刺さるのピンポイントでやりつつエモ+シューゲイザーやるっていうマジか・・・狙い撃ちされた感あるけど本人も好きなもの詰め込んでるだけなんでしょう、かなり好きです。
シューゲイザーにしてはノイズが重くてエモグランジとかスペースロックの系譜感じて、ドラムも硬い感触なのがめちゃ好み。しかもこれ演奏しないで全部DTMで作ったらしく驚愕です。パソゲイザーじゃん。
アヤノ、好きだ・・・。
前作は演奏ミニマルにして歌はポップにって印象だったんですが、そっから比べると割といつものミツメっぽさがあり、で更にミニマルになってる上に曲は変化球続きな気がします。ギターそぎ落としてより素材感があり、バンドの組み立て方というか輪郭がはっきりわかるし、だからこそリズムへのアプローチとか曲展開が映えてる気がします。
ポストパンク~ネオアコやギターポップの音を鳴らす宅録バンド(ソロ?)の2作目でジャケットがあまりにもかっこよすぎる・・・。前作はミツメとかフィーリーズとかが引き合いに出される感じでその中からもう少しドリーミーな展開とかシューゲイザー感じる部分もあったんですが、今作もっとアンサンブル強めというかテレヴィジョンやオレンジジュースを思い出すような、単音ツインギターの絡み合いを重点的に感じて「夏がすぎる」「へんな恋」とかアウトロの詰め込んだ展開にキュンときちゃいますね。
先行シングル「Hyperblue」が公開されたときかっこよすぎて楽しみだったEP。クリーンなギターリフを重ねて音の波で埋め尽くしていくんですが、その中からメロディが自然と浮き上がってくるような、轟音とは違うんですがこの透明感のある重厚なギターサウンドがめちゃくちゃ気持ちよかったですね。インスト系のポストロックと歌もののギリギリ中間を縫うような歌メロが個人的にかなりツボだったというか。ボーカルの方がエンジニアも兼ねてるとのことで彼のアンビエント趣味が強く出たというB面のエクスペリメンタルな路線から自然とバンドサウンドに帰結してく流れも良かった。
先行公開された「モノクロの街」のイントロからもうこの夏にぴったりのキラキラとしたギターポップでド田舎の実家戻りながらめちゃくちゃドライブのBGMにさせてもらいました。でEP出て聞いてみたらもうちょいオルタナ色強く、シューゲイザーとまでは言いませんがギターポップがシューゲイザーへと変化するその前夜感・・・というか普通にRideのそこまで轟音じゃないバージョンという言葉がよぎり、ていうかボーカルの声良すぎる・・・。
元々Elfs In Bloom~Happy Vally Rice Showerで活動していたたびけん氏がギター及び作曲で参加していて、そっちからもう大ファンなんですがもろ通じるとこもあり「Karenみたいなバンド組みたいよね」という話から結成されたようです。
The Planet We Can See - Ocean of the Stars
Misisippi Kharki HairのフロントマンTaito氏による新バンドで先日ライブにも行ってきました。音源では浮遊感のあるキラキラとしたシューゲイザーで最初The Radio Dept.辺りと重ねて聞いてたんですが、ライブで見たら既存の曲、あと未発表曲も含めかなり踊れました。Misisippiの頃からフランツ~インターポールとかのポストパンクリバイバルっぽさありましたがやっぱり根本は近いとこにありアウトプットの方向性が違うというか、こっちはもっとDEVOとかUltravoxがシューゲイザー通過しましたみたいな色で、未公開曲ではめちゃくちゃエッジが聞いたThe Walkmenみたいな曲もあって音源楽しみです。轟音で踊れるってライブで一番気持ちいいやつですからね。
今回アメリカがテーマということで、事前情報通りグランジ~オルタナ路線っぽい曲がドリームポップ経由の透き通ったヘヴィさみたいのがあってかなり好きでした。あと「Welcome To Cookieville」のイントロがもろリアル・エステートで超テンション上がり、アウトロの仕掛けもリアル・エステートの2ndで最後の曲のアウトロが一生続くあれを思い出してしまい超絶笑顔に。で次の「Radio Days」はイントロがスマパンのオマージュでそっから歌詞にペイヴメントが登場してきて・・・ていう、おそらくペイヴメントが2ndでスマパンについて歌ったことのオマージュだと思うんですが、とにかく最高ですね・・・。
Modest Mouse - The Golden Casket
USインディー聖地オリンピアより、カルヴィン・ジョンソン一派としては一番売れた印象のあるモデスト・マウス。もう大御所ですね。先行トラックからかなりドリーミーな感じで、元々フロントマンであるアイザックのヴィジョンを実現するため00年代以降は色々取り入れてったバンドでしたが、ここまでくるともうなんでも有りというか好き放題やってて、ダンスミュージックには寄らずにファンキーになってる印象でライブとかでめちゃ踊れそうな感じ。とは言いつつギターフレーズの節々からGood News for People Who Love Bad News期を思い出すかも。
Sleater-Kinney - Path Of Wellness
モデスト・マウスに続きオリンピアの90sを代表するインディーロックバンドことスリーター・キニーの新譜で、僕は彼女達を中心としたキルロックスターズとかあの辺のライオットガールが元々好きだったんですが(最近はサブポップから出してたっぽい)、昨今の音源ちゃんと追えてなかったけどモデスト・マウスと同じタイミングで出て、好きな時代の好きなシーンの人達がまだ現行で続けてくれてるのいいよなぁとか思って聞きました。そしたら現行のUSインディーをアップデートしたバンドらしいアンサンブルを殺さずアレンジの幅を広げてるといった感じで、割とサイケやミニマル感じる曲もあったりでトリッキーだしめちゃかっこよかった・・・。まだ第一印象止まりなんでこれからもうちょい聞きます。どうやらメンバー抜けてたり直前のアルバムでセイント・ヴィンセントと組んだりしてて変化の時期だったぽいですね。
Cloud Nothings - The Shadow I Remember
Cloud Nothingsはいつだって最高。
Fiddlehead - Between the Richness
インディーロック名門RFCRからでこのレーベル近年ハードコアルーツのバンドが多数リリースしててかなり好きなとこです。でそんなFiddlehead、シンプルだけどこういう歪んだギターをガンガン鳴らしてエモーショナルに叫ぶみたいなのマジで良い・・・。マスとかポストロック要素もあるエモリバイバルとも距離あるし、ハードコア強いエモと言って激情系に行くわけでもなく、ストレートに”ポストハードコアがメロディアス化した”という90sっぽさが強くて好きです。
上記のFiddleheadやCloud Nothingsからサブスクが自動に流してきたオルタナ系の新譜をぱーっと聞いてたらなんとなくグランジ~ポストグランジ感のあるバンドが多くて、でこれは一応そん中で一番気に入ったやつです。90sシアトルのグランジっぽさがあり、所謂「ニルヴァーナっぽい」というだけじゃなく、グランジ本来の変拍子とかサバスっぽいリフとかも継承した感じで、割と派手で歌もキャッチーなのに曲はより複雑になってるのもかっこいい。ストテンとかキャンドルボックスとか思い出す感じでRoyal Bloodとかも近いなーと書きながらそっちが新譜出してたことにも気づいたり(まだ聞いてません)・・・。
元々映画のサントラとかを作ってた人らしくじゃあえらくコンセプチュアルでプログレッシブな作品でもくるのか?と思いつつツイッターの音楽好きで盛り上がってたので聞いてみました。そしたら大幅に予想外だったメタリックなニック・ケイヴとも言える音を鳴らしててちょっとインダストリアル味もあるし、何よりとにかくギターリフかっけえ~!みたいな脳みそ空っぽにして聞いてもロックの衝動があってすごく良かったです。てかこれオインゴ・ボインゴの人らしくてそれもまた全く印象違ってびっくりした・・・。
The Spirit Of The Beehive - ENTERTAINMENT, DEATH
普段アンビエント方面に強い知人にオススメしてもらったのもあり、完全にエレクトロ寄りのアーティストだと思って聞き実際1曲目からそうなんですが、途中急にインディーロックでバンド化するんですが余りにも唐突な転換にびっくりした・・・。シューゲイザーの系譜らしいけどどうやらメンバーにエレクトロニカのヤバイ人が参加してるみたいでその色が強まったのが今作、ぽいです。
しかしジャンルのぶった切り方がすごくて、元々打ち込みビート+シューゲイズってのは個人的に好みなんですが、今までのそういうバンドと同じ聞き方できないくらいノイズ要素もギターが出すノイズなのか、打ち込みが出すノイズなのか・・・完全に溶け込んでしまってるし、グリッチ感もあってでもあくまでインディーロックの枠で囲ってポップに聞かせてしまうところとか、あんまり言語化できないですねこれ・・・。
元々シューゲイザー文脈とかで語られてたアーティストだし前作とか最近の潮流考えるとドリームポップ純度高めてくるかなと思ったんですが、あんまそういうふわっとした質感よりシンセポップとかの80sのキラキラ感とかが強まってて良かったです。全体的に靄がとれた感じ。
Home Is Where - I Became Birds
bandcampで適当にディグってたら出てきたエモバンドで、結構ヘヴィなので曲事態はポップですがハードコアな方向からも聞けると思います。アコースティック要素強めでエモってよりはNeutral Milk Hotelにスクリーモが混じっているという方がしっくりくるかも。曲少ないですがかなりかっこいいです。
Glitter - Life Is Not A Lesson
これもbandcampのレコメンドで知ったんですが12曲20分というどんどん曲が飛び出してくるこの感じまさしく90sのノイジーなUSインディーとか思い出すんですが、広義の意味でオルタナって言いたくなるようなジャンクギターにグッドなメロディが乗るノイズポップ集。なんとなくルー・バーロウとかあの辺思い出す感じで宅録感強めで聞いてると口角緩みます。
Minturn Pilot - Childhood Send
bandcampのスロウコアタグを漁る習慣で見つけたバンドでLowercaseとかの90sジャンクロックっぽさもあるんですが、呪術的なボーカルとかも出てきてこのダークな感じはゴスとかのが近いかもしれません。
前作出したときインタビューでニュー・オーダーのカバーとかしたいと言ってて楽しみだったんですよね(まぁなかったけど・・・)。そういえば新作出るってなって次グランジかもよみたいなツイート見て密かに期待してたんですがアヴリル・ラヴィーンをリスペクトしてるってなってそっちか~となり何曲か聞いて確かに~!となって終わっちゃってました。
揺らぎ - For you, Adroit it but soft
EPのときと全然印象が変わり、てかもうジャンルの垣根みたいのはほぼないのがやっぱデフォになってるのかなぁと感じるんですがやっぱシューゲイザーもそうで、轟音シューゲでもドリームポップ方面でもなく、どことなくアンビエンス漂いつつ自然体のまま色んなアプローチを見せててエレクトロ要素も自然と合流してきます。全体的に静寂パートが多くてギターによる轟音もあくまで飛び道具の一つって距離感がすごくよかったです。マイブラよりモグワイって言いたくなる感じ。
一応リリース全作追ってるし、ライブも行ってたのでまぁまぁファンのはずなんですが、僕は相変わらず彼らがやってることが全くわからない・・・。もう参照元が普段僕が聞かない範囲のところかもしくは昇華しすぎて完全にオリジナルサウンドをやっているのか、たぶん両方でしょう。
今作、とくに意識して聞かなくても韻踏みまくった歌詞が気持ち良く頭に入ってきて「新たなフルーツ」「アダムとイブ」「あなたは食う」とか「新たな普通」「何かが狂う」とか、ユーモラスさを損なわず言葉に含みを持たせるの相変わらず天才的すぎますね。でそんな開幕「ねずみ浄土」先行公開時からずっと好きだけどどういう音楽かさっぱりわからず、どうやらネオソウルの影響大らしいです。前作もアンビエントフォークとか呼ばれてたけど、元々初期からギターロックとかオルタナとか言われてる同期とは全く違った、それこそ黒さを昇華したブルージーなロックの空気強かったですが今回もっと表に出てきてる気がします。感覚としてはSingとかRoadside Profetsとか、ちょっとスピリチュアルさ入ってきた頃思い出しつつまだ全然聞けてないんで聞きます。もっと詳しい方の全曲解説とか見たい・・・。
音楽趣味合う知人が今年のベストって言ってたんで聞きましたが、マジでびっくりした・・・もうエモとかパンクとか言ってる場合じゃないっしょって感じで、割と自分の音楽趣味の範囲内というか近い感覚の人がやってるバンドと思ってたら、全然遠くを見ていたというのがハッキリわかりすごいなぁ・・・と寂しさが若干ある感じです。しかもかなり好きなのがまた・・・。
TLでもフランク・オーシャンとかと比較されちゃってるし実際1曲目「spirit in the sun」からそんな感じで、「slow burning」とかも前作っぽさ残るロックからいきなりジャズとかソウル化しちゃうし・・・曲ごとに方向性がってわけじゃなくて1曲の中に全部ぶち込んでるんですよ。しかもぶった切った移行の仕方なのに違和感ないような海外ポップスっぽい太い録音でまとめられてて、意外と自然だし、歌い方もガラリと変えたわけじゃないんですがこのソウルフルさが全然違った聞こえ方になってる。これも詳しい方の全曲解説とか見たい。
クリーントーンから轟音へと至る王道エモをストレートに鳴らすその直球ギターサウンドに懐かしさを覚え、そこに日本語を乗せるのをとても大切にしているのがわかるというか、とにかく歌の力強くて1曲目「散瞳不良」から涙腺に来ました・・・。シューゲイザー要素もあるので最初ちょっとエモ+シューゲと言うとスペースロック寄りかなと思ったんですがそこまで金属的な轟音ではなく、むしろ空間的な広がりの中ギターリフとかフレーズを聞かせるタイプの曲が多く「誘波」とかアウトロのギターソロがもう激エモです。言葉の延長としてのギターソロというか。
これもTLで見かけてそういえばRSRで見たことあるけど音源聞いたこと無いなーとか思いながら聞きました。アコースティックの印象があり実際に1曲目もそうなんですが、アコギにしてはえらくジャキジャキでソリッドな音なのがめちゃかっこいいですね。そっからエレキギター入ってきたら逆にそっちはクリーントーンだったりってのも良い。
元々レディオヘッドのアルバム名冠したバンドやってたりゆらゆら帝国やナンバーガールをフェイバリットに挙げてたりしたんですが、そういう印象の音全く鳴らしてなくて、インタビュー見る感じちゃんと現行の海外シーンとか追ってヒップホップからハイパーポップまで意識したらしく、そういうのどんどん吸収してるのマジですごいなって思います。つまるところ周辺シーンや参照元を掘ってないのでよくわからんって意味ですが・・・。
新譜じゃないけど長らく廃盤になってたKarateが今年からUnwoundやDuster等90sマスターピースを再発しているNumero Groupより再発が始まりました。毎月徐々に解禁されてて、今一番の楽しみこれで(現在4thまで解禁)、エモ化したCodeineというスロウコアとエモのいいとこどりといった作風が途中から急にジャズ化、しかもジャズを取り入れてポストロックへ・・・とかじゃなく本当にジャズそのものに寄ってくのがかなり面白いですね。あとこっち
The Loft - Ghost Trains & Country Lanes (Studio, Stage & Sessions: 1984-2015)
The Loftっていうクリエイション創設期からアラン・マッギーの盟友ピーター・アスターによるバンドで音源も少なく、サブスクだとクリエイションのコンピとかでしか聴けなかったんですが、個人的にギターポップベスト曲と言える程それが素晴らしかったんですよ。でこちらも4月にディスコグラフィを網羅したものが出てきたり・・・と嬉しい旧譜が多かったですね。
以上です。アイスエイジとかゴッスピとかダイナソーとかウィーザーはまだ聞いてなくて、あとTempalayとかも人気で「大東京万博」は好きだったけどアルバム収録されたんだっけか・・・。くるりも聞いたけど申し訳ないことにあまり覚えてない・・・サウスロンドン好きなのにドライ・クリーニングとゴート・ガール入ってないのもそんな感じです、出たときは聞いたんだけど。あとなんかオススメあれば教えてください。
あとは今月SPOILMANの2ndが出るのでマジで楽しみです。