ギタマガ買いました(前にも書いたな・・・)
今回はこちらなんですが、相変わらず全くギター弾かないので機材の話とかほぼわからないんですが、このパッケージカッコ良すぎでしょう。
ギター・マガジン2021年4月号 (特集:90年代オルタナ革命)
で内容もオルタナグランジ特集とか、もう一番好きなとこというか僕のルーツですね。いきなりページめくって1991年特集!とかでニルヴァーナ、パールジャム、サウンドガーデン、スマパンにダイナソーと並んでいたり、というか表紙に並ぶこのメンツ・・・
載ってる文字がどれもこれも好きなとこで、これがカタログ化されてるだけでも嬉しい・・・。
でミュージシャンがそれぞれの「私的オルタナ/グランジ名盤三選とイチオシ曲」「好きなオルタナ/グランジギタリスト」というコーナーがあり、dipのヤマジさんやノベンバ小林裕介、ホムカミの福富さん、オウガの出戸さんまで・・・ととにかく楽しいです。でこういうの見ると必ず「俺だったらこの3枚だな」とかをまぁ考えてしまうわけですが、考えてしまったのですがこちらです。
1位 Smashing Pumpkins - Siamese Dream(1993)
曲:Quiet
なんの捻りもないですがやっぱり僕のオルタナ趣味の最初って日本ならナンバーガール、海外ならスマパンなんですよ・・・。とにかくメタリックなリフ一本で聴けるし、同時に美しく重ね掛けされた奥深いギターの轟音、て側面でも気持ち良すぎる。昔はオルタナってリフがかっこいい音楽のことだと思ってました。
2位 Pavement - Wowee Zowee(1995)
曲:Rattled By The Rush
一番好きなインディーロックでその在り方自体がオルタナだと思います。音が悪いって意味でのローファイではなくアンサンブルがぶっ壊れてるという意味でのローファイが堪能できる名盤。歌がヘロヘロなのも全てその計算の内というか、メロディアスだし泣けるっていう。
3位 Rodan - Rusty(1994)
曲:The Everyday World Of Bodies
ポストロック元祖ですがハードコア出自だけあってかなりギター寄りのバンドで、とにかくザクザクとしたリフが気持ち良いんですが同じ曲の中でスロウコア的な最小の美しさを奏でたり、メロディアスな轟音でエモーショナルに盛り上げて行ったり・・・と展開が多くて衝撃でした。
でギタリストに関して僕はそもそもギター弾かないのでどうなんだろう・・・て思っちゃったんですが、完全に好みでUnwoundのジャスティン・トロスパーとかの変則的フレーズから不協和音ノイズへ飲み込んでくスタイルが大好きですね。あとはShellacのスティーヴ・アルビニ、金属的なジャッキジャキの和音、徹底的なアナログ録音による生っぽい響き含めあのジャキっとした何にも代えられない音はいつまでも聞いていたくなります。
先ほどの91年の名盤、から続いてニルヴァーナやパールジャムから話題を振るんですが、まず“オルタナ“ではなく“グランジ“て切り口ならその人選はミスってね?と思いつつ実際2人ともほとんど聞いたことないです、とハッキリ言ってて笑っちゃいました。
でその2人で盛り上がると言えばやっぱりハスカードゥとソニック・ユースとダイナソージュニアでした。前半の名盤紹介とかなりズレていて笑 でもこれが面白いっていうか、リアルですよね。世間的に売れた代表作はグランジでも、実際にミュージシャンに聞いた影響力の強さとしてはインディー精神強いものやハードコアが根本にあるもののが強いんだろうなぁと思います。それが良い意味で出てた気がする。
話それすぎですが、それ以上に面白かったのが2人のギターに対する話題で、とにかくそれぞれの価値観がありそのスタイルそのものが間違いなく“オルタナティブ“と言える独特のものを持っていて、2人の音楽をよく知ってるからこそ非常に読み応えがありました。あれを読めただけでも買ってよかった。
あと対談の中でフガジにもがっつり触れててポストハードコアで特集してほしいな・・・アルビニ録音とかに話題を寄せても面白そうですけどね。PJハーヴェイとかもいるし。あと向井秀徳が91年と言えばライドでは?とも言うんですが、マイブラもそうですし、あえてUKロックは避けてたっぽいのでシューゲイザーもお願いします。こういう好きなジャンルのカタログ、バイブルは家にフィジカルであるってだけで嬉しいですね。