朱莉TeenageRiot

棚,日記,備忘録

マルクマスが新譜出したので聞いてます

ペイヴメントで知られるマルクマスが新譜出したから聞いてるんだけどアコースティックアルバム出します!!!て言ってたので、色々想像しながら再生ボタンを押してみる。彼の根本にはカントリーがあるよって皆言ってるし確かに聞いてるとそんな気がするけど本人は「カントリーやりたくても僕にはできない」みたいな感じで独自のスタイルになっちゃうんでしょうね。というわけでStephen MalkmusのTraditional Techniquesです。

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それこそ2018年に出したソロバンドのJicksに入ってた「Middle America」とか聞くと60年台のフォークロックを吸収したUSインディーって感じですごい好きなんですよね・・・。いや僕も全然カントリー知らんのでなんとなくですが。てわけでそんなマルクマスが「アコースティックアルバム出します!!!」て言ったらそういうの出すと思ってたんですよ。ニールヤングみたいになるんかな~とか思ってたんだけど・・・

 

グランジ勢もそうだったけど、90年台オルタナローファイの人達の黒幕はニールヤングという説があり、実際本人も90年台に出していた最高のライブ盤「Weld」を聞くと同時期に近いモードだった気もするし、パールジャムと一緒にやったりしてて色んなとこで言われてますけどね。というか00年代以降のUSインディーの変化が全体的にそういうフォークロック~カントリーみたいな、アメリカのルーツロック化してて、USインディーって言葉の持つ意味自体がそっちに寄ってた気がします。例えば90年代だったらPavementは勿論、マージ勢やそれを率いるSuperchunk、KレコーズのModest MouseやBuilt To Spill等のグランジダイナソージュニア以降だとしますと、00年代はKings Of Leonとか、Wilcoとかの存在がデカそうですね。Silkwormとかはオルタナ色ガッツリ強かったのが90年代で、彼ら00年代入った途端にアメリカーナっぽくなってくのまさしくそれを象徴しているような。

話ぶれたけどマルクマスの新譜です。聞いてる。なんか唐突に60年台のサイケアルバムみたいになってて最高すぎてびびる。地味だけど。カンやヴェルヴェッツが大好きだったマルクマス少年のそういう欲が反映されたアルバムが今作なんだな・・・にしても1曲目からインド全開でたまらんのですよ。2曲目のXian Manて曲の後半のノイズ(?)はヴェルヴェッツのRun Run Runとかめちゃくちゃ思い出すしとにかく好きですね。お茶目だな~。